葬儀社HPのご遺体搬送サービス紹介方法|6社の掲載事例を比較解説

ご遺体搬送サービスは、葬儀プランにあらかじめ含まれているケースが多いため、一般の方は「葬儀社に連絡すれば搬送してもらえる」という認識を持っているようです。
しかし、プランに含まれる搬送には「10kmまで」といった条件が付けられているため、長距離移動が必要なケースでは追加料金が必要になります。核家族化などの影響により親世代と子世代が離れて暮らすケースが増えた現在、長距離搬送の料金を事前に調べる方は増加傾向にあります。
そこで本記事では、検索上位に表示される葬儀社・葬儀サービス会社6社の掲載事例を比較しながら、自社ホームページにおけるご遺体搬送サービスの紹介方法を解説します。比較の観点、各社の工夫、そして自社ページに活かすポイントまで整理しました。
ホームページの新規開設やリニューアルを検討されている葬儀社様は、ぜひ最後までお読みください。
(なお、本記事で紹介する各社の掲載例は2026年7月時点のものです。各社のサイトは随時リニューアルされるため、閲覧される時点では構成が変わっている場合があります。)
もくじ
- ご遺体搬送サービスの紹介ページを設けるべき理由
- 6社のメインビジュアル・訴求内容の比較
- 事例(1)小さなお葬式|メインビジュアルだけで必要情報が伝わる構成
- 事例(2)イオンのお葬式|情報を絞ったシンプルな見せ方
- 事例(3)涙そうそう|5つのサムネイルとそれぞれに対応するテキストで解説
- 事例(4)家族葬のマイ・ライフ|見積もり実例と海外搬送まで網羅
- 事例(5)メモリアルハート|依頼時の確認事項まで明示した構成
- 事例(6)大野城葬祭 大文字斎場|地域特化を活かした料金の見せ方
- 6社の比較から見える掲載のポイント
- ご遺体搬送サービスの紹介ページ制作に不安や疑問|葬儀屋.jpにお任せください
- まとめ|料金と対応範囲の明示が「最初の連絡先」に選ばれる鍵
ご遺体搬送サービスの紹介ページを設けるべき理由
ご遺体搬送サービスとは、病院や施設などから自宅・安置施設・式場まで、寝台車でご遺体を搬送するサービスのことです。
搬送は葬儀の入り口にあたるサービスであり、「今すぐ搬送が必要」という切迫した状況で検索されるという特徴があります。だからこそ、料金体系や対応範囲をあらかじめホームページに明示しておくことは、費用への不安を抱えるお客様の安心につながります。そしてその安心が、最初の連絡先として自社が選ばれる決め手になるのです。
特に長距離搬送の料金は事前に調べられることが多いため、詳細な料金設定を掲載する葬儀社様が増えています。
なお、搬送サービスを葬儀プランとあわせてどう紹介するかについては、関連記事「葬儀プランと合わせて紹介したいご遺体搬送、寺院紹介、遺品整理サービスの徹底解説」で解説しています。合わせてお読みください。
6社のメインビジュアル・訴求内容の比較
メインビジュアル(キービジュアル)とは、トップページ上部に配置された最も目立つ大きな画像のことです。ここを見るだけでページの大まかな内容が分かるように、最も伝えたい項目を盛り込みます。
「ご遺体搬送サービス」のキーワードで上位表示されている6社のメインビジュアルを項目別に比較すると、共通する部分が多い一方で、項目によっては対応が分かれていました。
出典元:
小さなお葬式
イオンのお葬式
涙そうそう
家族葬のマイ・ライフ
メモリアルハート
大野城葬祭 大文字斎場
比較(1)イメージ画像と問い合わせ先の傾向
各社のメインビジュアルには、共通して「搬送車両」の画像が掲載されていました。ご遺体搬送サービスのページであることを一目で理解してもらううえで、搬送車両の画像は欠かせません。
一方、フリーダイヤルの掲載は各社で対応が分かれていました。Webでの問い合わせを好む方が増えているとはいえ、ご年配の方には「電話の方が安心」という方も多いため、フリーダイヤルは掲載することをおすすめします。
また、搬送料金をメインビジュアルに掲げるかどうかも、各社で対応が分かれました。掲載することで「おおよそこのくらい」という目安を最初に提示することができるため、お客様の費用への不安を軽減する効果が期待できます。前向きに検討してみると良いでしょう。
比較(2)訴求内容と料金・安置情報の傾向
サービス紹介の中で、各社共通して掲載している項目は「24時間対応」です。葬儀と同様に「24時間・365日対応」を明示しておくことで、深夜の急な依頼にも応えられる安心感を伝えられます。
搬送料金については、「距離10km〜」が基軸となっており、金額は15,000円〜18,480円(税込)と、各社に大きな差はありませんでした。
一方「ご遺体の安置」については、情報を掲載していない葬儀社様も多く見られました。しかし、自宅安置が困難な利用者も多いことから、安置施設の有無や料金については、可能な限り明示しておくべき情報といえるでしょう。
事例(1)小さなお葬式|メインビジュアルだけで必要情報が伝わる構成
「小さなお葬式」は、株式会社ユニクエスト様が運営している全国対応の定額制葬儀サービスです。全国の葬儀社と提携し、低価格でわかりやすいパッケージプランを提供する仲介プラットフォームであり、葬儀受注件数は8年連続で業界No.1(※)となっています。
※2017〜2024年 葬儀受注件数に関する調査(TPCマーケティングリサーチ調べ。仲介や再委託による施行を含む件数)
小さなお葬式のメインビジュアル
限られたスペースに必要な情報を盛り込みながら、分かりやすい表示を追求している構成です。
特に「料金」と「問い合わせ先(フリーダイヤル)」は赤字で目立つように工夫されています。また、今すぐご遺体搬送が必要な方が連絡しやすいように、画面右上の目立つ場所に「お急ぎの方」ボタンを配置しています。
日本国内だけでなく海外にも対応している点についても、航空機の画像を使用することで視覚的にアピールしているのも特徴的です。ページを移動したりスクロールしたりすることなく、必要な情報がダイレクトに伝わるメインビジュアルといえます。
セールスポイントを3点に絞った安心感の訴求
ページをスクロールすると、サービスのセールスポイントを3点に絞って案内しています。一つずつシンプルに伝わるよう構成されており、利用者に安心感を与える配慮が見られます。
実例と料金表による具体的な提示
国内の搬送については、具体的な地名・距離・使用備品などの実例を提示して紹介しており、利用者がイメージしやすい構成となっています。金額一覧表の下部にも、改めてフリーダイヤルを表記することで、「おおよその金額が分かったタイミング」での連絡を訴求しているようです。

料金表では、メインビジュアルで示した「1〜10km」より先の距離も細かく記載し、状況によって必要となる備品の料金も明示されています。この配慮により、利用者が一番気になる「総額がいくらになるのか」について把握しやすくなっています。
事例(2)イオンのお葬式|情報を絞ったシンプルな見せ方
「イオンのお葬式」は、イオングループのイオンライフ株式会社様が提供しているお葬式の手配・仲介サービスです。不透明になりがちな葬儀費用を明確にし、消費者に安心感を提供することをコンセプトとしています。
イオンのお葬式のメインビジュアル

メインビジュアルを見るだけで大まかな内容を把握できる、シンプルな構成が特徴です。掲載する情報量を全体的に抑えており、すっきりした印象を与えます。メインビジュアル内に「安置場所」の情報を載せることで、自宅安置が難しい方への配慮を示しています。
また、問い合わせ先は常に画面下部に固定表示され、スクロールしても電話番号が目に入る工夫がされている点は、混乱している利用者に対して親切な印象です。ただし搬送料金をホームページ上に明示していない点は、利用者に不安を抱かせるかもしれません。
図解によるサービス内容の解説
スクロール後のサービスのポイントについての解説は、文字のみのシンプルな構成ですが、端的で分かりやすくまとまっています。


さらに、サービス内容を理解できていない方に向けて、搬送の流れや遠方搬送の具体例をイメージ図で案内しており、文字だけの解説より内容が伝わりやすい構成です。
事例(3)涙そうそう|5つのサムネイルとそれぞれに対応するテキストで解説
「涙そうそう」は、愛知県に本社を置く株式会社 終楽(しゅうらく)様が運営する葬儀仲介サービスです。葬送に関わるさまざまなサービスの専門業者を紹介する事業を運営しています。
サムネイルとテキストを対応させたメインビジュアル

上部にイラスト付きのサムネイル(内容を示す小さな案内画像)、下部にそれぞれに対応する補足テキストを配置し、サービスの強みを5つのポイントに分けて提示しています。イラストを多用した「重くなりすぎない」親しみやすさが特徴です。
また費用を赤字で目立つように表記してあり、利用者の欲しい情報が把握しやすいよう工夫されています。
随所に動画解説を組み込み、わかりやすく解説
「涙そうそう」の最大の特徴は、随所に動画を配置し、わかりやすく解説している点です。動画解説は今回比較した他社には見られない特徴で、動画で情報収集する世代への訴求が期待できます。
概算見積もりができる料金シミュレーター

こちらのホームページでは、距離や時間帯などを入力すると概算金額が自動計算される「料金シミュレーター」を導入しています。今回ご紹介している6社の中で、シミュレーターがあるのは「涙そうそう」のみです。
電話で葬儀社へ問い合わせることにハードルを感じるお客様にとって、Web上で金額を把握できることは安心材料となるでしょう。
長距離搬送の実例による実績アピール

長距離(ふるさと)搬送については、具体例を多数明示しています。実例を数多く挙げることは、そのまま豊富な実績の裏付けとなり、利用者への安心感につながります。
事例(4)家族葬のマイ・ライフ|見積もり実例と海外搬送まで網羅
「家族葬のマイ・ライフ」は、埼玉県を中心に葬儀事業を手がけるメモリアルジャパン株式会社様が運営する家族葬専門サービスです。
料金表への導線を備えたシンプルなメインビジュアル

メインビジュアルは非常にシンプルですが、料金表へ移動できるボタンを配置しているため、すぐに料金を調べることができます。また、問い合わせ先が画面下部に固定表示されており、スクロールしても電話番号が目に入るよう配慮されています。
陸路の料金表と見積もり実例

メインビジュアルの直下で搬送料金を一覧表で提示しており、少しのスクロールで確認できるためストレスがありません。

続くパートでは、希望する方のみに掛かる別途費用と見積もり実例を明示してあります。
2つの表を掛け合わせて見ることで、中距離〜遠距離の搬送における費用イメージも持てるよう構成されています。

空輸(海外搬送)の料金目安の掲載

このパートでは、空輸でのご遺体搬送について、入国・出国それぞれの料金目安を明示しています。
基本料金の総額と行き先別の航空運賃目安まで具体的な金額で明示しているのは、今回ご紹介した事例の中では「家族葬のマイ・ライフ」様のみでした。
海外搬送が必要とされる場面はまだ多くはありませんが、人の往来が国際化した現代では潜在的な需要が見込まれ、対応できること自体が差別化になります。
事例(5)メモリアルハート|依頼時の確認事項まで明示した構成
「メモリアルハート」様は、大阪府を中心に葬祭サービス事業を展開する葬儀社です。仲介業者を介在させない「地域密着・自社施工」を強みとしており、柔軟で小回りの利く対応と明朗な価格体系を掲げています。
3要素で構成したメインビジュアル

メインビジュアルを「セールスポイント3点」「フリーダイヤル」「搬送車両の画像」で構成し、サービス内容をシンプルに伝えています。

スクロール後のパートでは、対応内容を箇条書きで分かりやすくまとめており、見やすさを重視した構成です。
有料道路など追加費用の明示

このパートでは搬送料金を明示すると同時に、搬送時の注意事項や、別途必要とされる可能性がある項目(有料道路等)についても説明がされています。追加費用の発生条件を事前に伝えることは、依頼後のトラブル防止につながります。
依頼時に確認する事項の事前案内

このパートでは、葬儀社様が依頼を受けた際にお客様へ確認する事項を明示しています。単に「お問い合わせください」とするのではなく、問い合わせ時の想定問答を示すことで、利用者は事前に心構えができ、実際の電話応対もスムーズに進みます。
事例(6)大野城葬祭 大文字斎場|地域特化を活かした料金の見せ方
「大野城葬祭 大文字斎場」様は、福岡県を中心に葬祭サービス事業を展開する地域密着型の葬儀社です。
流れの図解を含むメインビジュアル

メインビジュアル自体はシンプルですが、メインビジュアルのすぐ下に、サービスの流れを分かりやすくまとめた図解がある点が特徴です。
大野城市からの距離別料金

搬送距離の運賃に加えて、大野城市を起点とした九州の各県庁所在地までの距離・搬送運賃を明示している点が特徴です。地元のお客様に特化した葬儀社ならではの見せ方であり、商圏が明確な地域密着型の葬儀社様が参考にしやすい事例といえます。
6社の比較から見える掲載のポイント
6社の事例を比較すると、自社ページ作りに活かせるポイントが見えてきます。
1つ目のポイントは、情報の探しやすさはサイトの見せ方によって差が出るということです。例えば「涙そうそう」は1ページに必要な情報が網羅されている一方でやや情報量が多く、「小さなお葬式」はシンプルな見た目ながら必要な情報へ素早くたどり着ける構成でした。
情報を「網羅すること」と「探しやすくすること」は別の課題であり、両立の工夫が必要です。
2つ目のポイントは、葬儀ポータルサイト(インターネット上で葬儀の紹介・手配を仲介するサイト)のページ構成は積極的に参考にすべきだということです。ポータルサイトの収益の軸は集客と送客(集めたお客様を提携葬儀社へ紹介すること)であるため、Webマーケティングに関しては頭ひとつ抜けています。
葬儀社様にとってポータルサイトは競合ですが、ページ構成の巧みさは遠慮なく取り入れるべきでしょう。
大手各社の葬儀プランの見せ方についても、関連記事「大手葬儀社さんの葬儀プラン掲載方法の比較」で比較しています。参考になさってください。
3つ目のポイントは、地域性・自社の強みに合わせて型を選ぶことです。全国対応の仲介サービスと、福岡県を中心とする九州エリア密着型の「大野城葬祭」様とでは、同じ搬送サービスでも最適な見せ方が異なります。自社の商圏と客層に合った事例を手本にすることが大切です。
ご遺体搬送サービスの紹介ページ制作に不安や疑問|葬儀屋.jpにお任せください

ここまで、6社の事例をもとにご遺体搬送サービスの紹介方法を解説してきました。
しかし、これらの事例を踏まえて自社のページを実際に作り込むのは、簡単なことではありません。
- 料金表をどこまで細かく載せるか
- メインビジュアルに何を盛り込むか
- 地域特化の強みをどう見せるか
検討すべきテーマは多岐にわたります。
また、Webの技術やデザインの流行は移り変わりが速く、ホームページは公開から数年で見直しが必要になるといわれています。5年以上改修していない場合は、搬送の問い合わせを取りこぼす機会損失が生じている可能性もあります。
搬送や打ち合わせ、施行に追われる日々のなかで、他社サイトの研究やページの改修にまで手が回らないという葬儀社様も多いのではないでしょうか。
だからこそ、ホームページの制作・リニューアルは専門家に任せるという選択肢があります。
葬儀業界に特化しているからこそ、「搬送サービスを探すお客様がどの情報を求め、どこでページを閉じて(離脱して)しまうのか」を踏まえたページ設計をご提案できることが、私たちの強みです。ホームページ制作全体の注意点や制作会社の選び方については、関連記事もご覧ください。
「【葬儀社向け】ホームページ制作において注意すべき点9選|業者選定のポイントについても解説」
「葬儀屋さんの選ぶべきホームページ制作会社10選」
葬儀屋.jpでは、ホームページの制作・リニューアルに加えて、葬儀プランの見直しのご相談も承っています。「搬送サービスのページだけ作りたい」「今のサイトを診断してほしい」「まずは話だけでも聞いてみたい」という段階でも構いませんので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
>>>お問い合わせはコチラから
まとめ|料金と対応範囲の明示が「最初の連絡先」に選ばれる鍵
本記事では、6社の掲載事例をもとに、葬儀社ホームページにおけるご遺体搬送サービスの紹介方法を解説しました。比較から見えたポイントは以下の4点です。
- 搬送車両の画像と24時間対応の明示で一目で内容を伝えること
- 料金は目安から詳細へ段階的に示して費用の不安を解消すること
- 安置や追加費用など見落とされがちな情報こそ明示すること
- 自社の商圏に合った見せ方を選ぶこと
ご遺体搬送は、お客様と自社との最初の接点になり得るサービスです。切迫した状況で検索するお客様に「ここなら安心して任せられる」と感じてもらえるページを整えることが、その後の葬儀のご依頼にもつながります。
まずは本記事の6事例と自社ページを見比べ、足りない要素から改善に着手してみてください。自社だけでの見直しが難しい場合は、葬儀業界に特化した葬儀屋.jpまでお気軽にご相談ください。
葬儀屋.JPでは47都道府県いずれも対応!
全国の葬儀屋さんのホームページ制作、集客の対応を行なっております。
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