全国に広がる「おくやみコーナー」とは?自治体の設置動向4つの型と葬儀社がホームページに掲載すべき理由

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ご家族を亡くされた直後のご遺族が、いちばん不安に感じることのひとつが「このあと、どんな手続きを、どこで済ませればよいのか」という点です。
この不安に応えるために、いま多くの市区町村が設けているのが「おくやみコーナー」です。

ただ、その名称も予約の仕組みも支援の手厚さも、自治体ごとに驚くほど異なります。だからこそ、地元の制度を正確に案内できることは、全国一律の大手ポータルサイトにはない、地域葬儀社ならではの強みになります。
さらに複数の自治体では、ご遺族支援の「最初の受け渡し役」を、地域の葬儀社が公式に担っています。

本記事では、当社が47都道府県の県庁所在地・主要市を公式サイトで調べてわかった設置動向と、この情報を自社ホームページで発信すべき理由、そして具体的な載せ方までを、公式出典とともに解説します。

※本記事の設置状況・運用は、各自治体の公式サイト・公式FAQで確認したものです(確認時点:2026年8月)。運用は変更される場合がありますので、自社サイトへ掲載する際は、必ず商圏の各自治体で最新情報をご確認ください。

「おくやみコーナー」とは

おくやみコーナーイメージ図

ご家族が亡くなると、健康保険・介護保険・年金・税・福祉など、市区町村役場だけでも、多いときには20種類前後の手続きが必要になります。
窓口も担当課もバラバラで、何度も庁舎に足を運ぶことになりがちです。
この負担を軽くするために、死亡に伴う手続きをひとつの窓口でまとめて案内・受付する専用窓口がおくやみコーナーです。
担当職員が必要な手続きを洗い出し、申請書の記入を手伝ってくれる自治体も少なくありません。

全国で最初に設けたのは大分県別府市(2016年)で、三重県松阪市が2017年11月に全国で2番目に開設し、早くから注目を集めた先進事例として知られています。
その後、国(内閣官房・現在はデジタル庁)が設置ガイドラインや支援ソフトを整備したこともあり、全国の自治体へ急速に広がりました。

葬儀社にとって重要なのは、この窓口の「有無・名称・利用ルール」が自治体ごとに大きく違うという点です。各地の公式サイトを調べたところ、その姿はおおむね4つの型に整理できました。

自治体の設置動向は4つの型に分けられる

自治体おくやみコーナー4つの運用比較

自治体による違いがもっともはっきり出るのは、「予約が必要かどうか」「受付の仕組み」です。ここでは予約ルールを軸にした3つの型に、専用窓口を持たない型を加えた計4タイプに整理します。
自社の商圏がどの型に当たるかを確かめながらお読みください。

型1|完全予約制型

予約がなければ利用できない型です。大津市(電話予約から3開庁日以降に利用可)、那覇市、東京都千代田区(利用日の7開庁日前まで・毎週火曜日に実施)などが当てはまります。
千代田区は、予約時の聞き取りをもとに職員があらかじめ申請書を用意しておく手厚さで、大津市は「可能な限り相続人の来庁を推奨する」という利用条件まで公式に示しています。

型2|予約優先型

予約なしでも受け付けるものの、予約者を優先する型です。高松市、宮崎市(インターネット予約に対応)、鹿児島市(2026年1月からネット予約を開始)、八戸市などが該当します。
政令指定都市では整備が進み、名古屋市は全16区役所と6支所への設置を終え、千葉市も全区役所に開設したうえで申請書の代わりの作成まで行っています。

型3|予約不要型

前橋市は2024年3月から予約不要の運用に変更しました(平日9時〜16時)。「思い立ったときに立ち寄れる」利便性を重視した、いまのところ少数派の運用です。

型4|ハンドブック・ナビ型

専用窓口を設けず、冊子やインターネット上のツールで支援する型です。四日市市(死亡届の受付時にハンドブックを配布)、山口市(おくやみハンドブックをダウンロードで提供)、和歌山市(設問に答えると必要な手続きがわかるインターネットの案内サービス)、津市(手続きナビ)などが当てはまります。
専用の窓口がない地域でも、こうした冊子やツールの存在を知っているだけで、ご遺族に案内できるサービス内容は大きく変わります。

【まずここを確認】自社の商圏はどの型か

商圏の自治体がどの型かを見分ける手順はシンプルです。

  1. 「(市区町村名) おくやみ」で公式サイトを検索する
  2. 専用窓口の有無を確認する(なければ型4の可能性が高い)
  3. 窓口がある場合は「予約」の記載を確認する(必須なら型1、優先なら型2、不要なら型3)
  4. あわせて予約期限・受付時間・所要時間・持ち物を控えておく

この4点を押さえておけば、ご遺族から質問を受けたときにその場で正確に答えられます。

名称も自治体ごとに異なる

「おくやみコーナー」という名前を使っていない自治体も数多くあります。たとえば広島市は「ご遺族手続支援コーナー」、仙台市や福岡市では「ご遺族サポート窓口」、熊本市は「ご遺族サポートサービス」、秋田市は「ご遺族支援コーナー」(相続や金銭の相談支援まで対象と明記)、大分市は「手続かっせ隊」という独自の名称で運用されています。

自社サイトで案内する際は、「おくやみコーナー(○○市では『◯◯◯』)」のように一般名称と地元の正式名称を併記しておくと、どちらの言葉で検索したご遺族にも情報が届きます。
これは小さな工夫ですが、検索からの流入を取りこぼさないための大切なポイントです。

葬儀社が「公式の受け渡し役」に指名されている

今回の調査で特筆すべきは、すでに複数の自治体が、地域の葬儀社をおくやみハンドブックの受け渡し役として公式に位置づけている点です。

  • 高知市:葬祭業者がご遺族に代わって死亡届を提出した場合は、『おくやみのしおり』をご遺族へ渡してほしいと公式に依頼している
  • 奈良市:ハンドブックは、葬儀社や代理人が来庁した場合はその方に預けると明記
  • 長岡市:代理人(葬儀社など)が提出した場合は、代理人を通じて案内冊子をご遺族へ渡す運用
  • 宮崎市:葬祭事業者などが代理提出した場合は、ご遺族へ渡すよう依頼して配布

死亡届の提出代行は、すでに多くの葬儀社が担っています。つまり葬儀社は、行政によるご遺族支援の「最初の接点」を公式に任されているのです。
この事実は、自社サイトのアフターサポートのページで堂々と伝えられます。「当社は死亡届の提出を代行し、市の『おくやみハンドブック』を確実にご遺族へお届けします」という一文は、行政の運用に裏づけられた、信頼できる約束になります。

ご遺族がつまずく「利用ルールの地域差」を先回りで案内する

高齢者相談

調査からは、ご遺族が知らずに損をしやすい、こまかな運用の違いも見えてきました。以下はその一例です。

  • 来訪のタイミング:高松市は「死亡届の提出後、戸籍への反映に5日ほどかかるため、5日程度おいてからの来訪」を、長野市は「10日以上おいてからの予約」を公式に勧めています。岐阜市・鹿児島市も、市外へ死亡届を出した場合は住民票の反映に日数がかかると注意を促しています。
  • 予約の期限:3開庁日前(長野・伊賀・岡山・新発田)、4日前(鎌倉)、7開庁日前(千代田)、3日前(青森・秋田)など、地域によってさまざまです。
  • 所要時間・時間帯:高松市は「所要1時間程度」、長岡市は「一連の手続きは1〜2時間、16時ごろまでの来訪を推奨」と公式に示しています。
  • 持ち物:松山市は「お手元に残っているものだけで結構です」という、ご遺族に寄り添った案内をしています。盛岡市はチェックシートの事前記入を勧めています。

これらは全国共通ではなく、まさに「地域の葬儀社だからこそ正確に案内できる」情報です。さらに「いつ、どこへ、何を持って行けばよいか」まで答えられると、ご遺族の安心感は大きく変わります。

自社ホームページへの掲載方法

ここまで見てきた名称や予約ルールの地域差は、そのまま自社サイトの強みになります。すぐに使える掲載文例と、ご遺族に見つけてもらうための工夫を、あわせてご紹介します。

そのまま使える掲載文例

お葬式後の行政手続きについて({市区町村名})

{市区町村名}では、ご遺族の負担を減らす「{正式名称}」が{設置場所}に設けられています({予約ルール})。健康保険や介護保険など、亡くなられた後に必要な手続きを、まとめて案内してもらえます。

当社では、死亡届の提出を代行する際に、市の「{ハンドブックの名称}」を確実にお受け取りし、ご遺族へお渡ししています。窓口や来訪のタイミングについてのご相談も、お気軽にお寄せください。

※窓口の運用は変更される場合があります。最新情報は{市区町村名}の公式サイトをご確認ください(確認日:{日付})。

検索で見つけてもらうための3つの工夫

  1. 一般名称と正式名称を併記する:前述のとおり、「おくやみコーナー」と地元の正式名称の両方を本文に入れておくと、どちらで検索されても届きます。
  2. 確認日と出典を必ず添える:「○年○月○日時点、{市区町村名}公式サイトより」と明記すると、情報の信頼性が伝わり、検索エンジンからの評価にもつながります。
  3. 自社サイト内の関連ページと結ぶ:おくやみコーナーの解説ページを、自社の「対応エリア」や「葬儀後の手続きサポート(死亡届の代行など)」のページと内部リンクで結んでおくと、ご遺族が知りたい情報にたどり着きやすくなります。

よくあるご質問(FAQ)

  1. おくやみコーナーは全国どこにでもありますか?
    いいえ。専用窓口を設けている自治体もあれば、冊子やインターネットのツールで支援する自治体もあります。名称も予約ルールも地域ごとに異なるため、商圏ごとの確認が必要です。
  2. 予約は必須ですか?
    自治体によります。予約が必須の「完全予約制型」、予約を優先する「予約優先型」、予約が不要な自治体もあります。事前に公式サイトで確認しておくと安心です。
  3. 葬儀社がご遺族に代わって手続きできますか?
    死亡届の提出代行は多くの葬儀社が担っています。一方、おくやみコーナーでの各種手続きそのものは、原則としてご遺族本人や相続人が行います。葬儀社の役割は、正確な案内と、行政から預かった冊子の確実な受け渡しです。
  4. 何を持って行けばよいですか?
    自治体によって異なります。「手元にあるものだけで良い」とする市もあれば、事前のチェックシート記入を勧める市もあります。まずは公式の持ち物案内を確認しましょう。

おわりに~地域差を正確に伝えることが、選ばれる理由になる~

おくやみコーナーは全国に広がっていますが、その名称・予約ルール・支援内容は自治体ごとに大きく異なります。そして複数の自治体では、ご遺族支援の公式な受け渡し役を、地域の葬儀社が担っています。
この地域情報を正確に載せたホームページは、「葬儀のあとまで頼れる会社」という、選ばれる理由をつくります。制度情報は必ず自治体の公式サイトを一次出典とし、確認日を明記したうえで、定期的に見直す運用をおすすめします。

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地域で選ばれるホームページづくりについては、「SEO対策・コンテンツ制作サービス」のご案内をご覧ください。

葬儀社のSEO対策とは|地域で選ばれ、問い合わせにつなげる方法を解説

主要出典(いずれも自治体公式サイト/2026年8月時点で確認)

県別の全出典は各都道府県ページおよび調査追補第1〜17弾に掲載

 

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