葬儀社が取り組むべき6つのコロナ対策 | 安心で健全な経営のために〜
新型コロナウイルス拡大に伴い、外出自粛要請や感染拡大を予防する対策の実施が今も続いています。
感染拡大予防をするのは葬儀社も例外ではなく、お客様が安心して葬儀を行えるよう、徹底したコロナ対策が必要です。そこで本記事では、葬儀社が取り組むべきコロナ対策をご紹介します。
もくじ
新型コロナウイルス感染拡大による葬儀の変化
新型コロナウイルス感染拡大以降、葬儀形態や傾向は大きく変化しました。以下からは具体的な葬儀の変化について詳しく見ていきましょう。
葬儀の小規模・少人数化
新型コロナウイルス感染拡大以降、それまでの葬儀よりも小規模・少人数化されました。従来では2日間かけて行われていた葬儀が、一日葬や火葬式、家族葬といったように、当日で終わるようになりました。
オンライン葬儀の導入
オンライン葬儀・リモート参列を導入している葬儀社も増加傾向にあります。オンライン葬儀は、Web上でご遺族へメッセージ・香典を届ける、ライブ配信で葬儀場の様子を見ることができるのが特徴です。実際に、日本エンディングパートナーズ株式会社が実施した、500人に聞いたオンライン葬儀に関する意識調査では
- オンライン葬儀を認知しているのは全体の41%
- オンライン葬儀への肯定的な意見が全体の72%
- オンライン葬儀に参列したい意見が全体の74%
という結果が出ています。
オンライン葬儀を導入している企業はまだ多くありませんが、認知度は確実に増えてきているのがわかるはずです。
新型コロナウイルス感染症対策だけでなく、遠方や多忙によって葬儀場へ足を運べない方の参列方法としてもニーズが高まるでしょう。
時差会葬・式場外焼香の導入
地域によっては時差会葬や式場外焼香を行う風習がありましたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、注目を集めるようになりました。
時差会葬は、参列者の焼香を行う時間帯をずらすことで、人との接触を避ける方法です。また、式場入口で焼香を行うだけの式場外焼香も、多くの人が集まる必要がなくコロナ対策として有効的な方法といえます。3密を避けながら、多くの方に会葬してもらえるため、新型コロナウイルス感染症対策としてニーズが増えてきた印象です。
会食の形式変更
”通夜ぶるまい”や”精進落とし”など、葬儀の一環で会食の場を設けるのが一般的でした。
しかし、新型コロナウイルス感染拡大以降は、お弁当の配布へ変更や会食自体しない流れが増えています。また、中にはグルメギフトを贈ることで”通夜ぶるまい”や”精進落とし”の補填をしているケースもあります。会食によって感染症拡大を抑える動きが、葬儀の流れの見直しがされているようです。
葬儀社が取り組むべき6つのコロナ対策とは
それでは、斎場で葬儀を希望されているお客様のために、自社でどのようなコロナ対策をすればいいのでしょうか。今回は、徹底すべき6つのコロナ対策をご紹介します。
1. マスクの着用
葬儀社スタッフ・参列者ともにマスクの着用を義務化させましょう。
自覚症状がなくても感染しているケースはゼロではありません。もし、参列者がマスクを忘れた場合に備えて、葬儀社内にマスクの予備を置いておくと安心です。
2. 手指・拭き取り消毒の徹底
感染拡大を防ぐために、参列者が手指の消毒ができるアルコール消毒液を各所に設置しましょう。
最近では足でペダルを押すと噴霧されるタイプや、手をかざすだけで噴霧するタイプもあります。
また、イスやドアノブなど、人が接触する箇所については定期的に拭き取り消毒を行ってください。
細部に至るまで、消毒の徹底をしている点が伝われば、参列者も安心して葬儀に参加できるようになります。
3. 座席の間隔を空ける
新型コロナウイルスは飛沫・接触で感染しやすいといわれ、咳・くしゃみだけでなく近距離での会話でもリスクがあります。
そのため、座席の間隔を空けて身体的距離を保つのもコロナ対策の1つです。座席の間隔を空けた上で、斎場に何人収容可能なのかを把握し、ご案内できるようにしましょう。
4. 定期的な斎場の換気
新型コロナウイルス感染症対策として、斎場の定期的な換気も実施すべきです。
ただし、換気の仕方によってはロウソクや線香の火が消える風量が斎場内に流れてしまう可能性があります。事前にどのくらいの風量が斎場に入るのか確認し、うまく火が消えないよう調整しながら換気をしてください。
5. 出勤前の検温チェック
スタッフが新型コロナウイルスに感染したまま働かせるわけにはいきません。
そのため、出勤前に必ず検温チェックを徹底し、万全な状態でお客様を出迎えましょう。また、葬儀前の参列者にも、手首やおでこで測る体温計で検温に協力してもらえば安心です。
6. 相談・打ち合わせのオンライン化
お客様との相談や打ち合わせをオンライン上で行うこともコロナ対策になります。
また、オンライン上で相談・打ち合わせを行えば、斎場へ足を運ぶ必要がなくなるため、スケジュール調整がしやすいのも魅力です。
音声のみの通話だけでなく、お互い顔が見えるビデオ通話の方が擬似的な対面の会話ができるためおすすめです。
まとめ
今回は、葬儀社が取り組むべき6つのコロナ対策についてご紹介しました。
もし、ホームページをお持ちの葬儀社であれば、実施しているコロナ対策を記載するのも有効的です。親族・参列者が安心して葬儀に参加できるよう、徹底したコロナ対策を行ってください。