葬儀社でのクレジットカード決済導入方法~メリットや注意点についても解説
今までの葬儀社は、現金の手渡しあるいは銀行振込で料金の支払いを行うのが一般的でした。
しかし、新型コロナウイルス感染症拡大によって、対面でのやりとりが少なくなった側面から、クレジット決済が普及しつつあります。
そこで今回は、葬儀社でクレジットカード決済のはじめ方や導入時のメリットと注意点について解説します。
もくじ
葬儀社がクレジットカード決済を導入するメリット
葬儀社がクレジットカード決済を導入するメリットは、大きく3つあります。
では、それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
販売機会・売上の上昇
クレジットカード決済を導入することで、販売機会や売上の上昇に期待できます。
現金支払いの場合、葬儀の費用は大きな額になるため、予算の中で小規模を選んでしまいがちです。
しかし、クレジットでは分割払いが可能になるため、ある程度の予算確保に余裕ができます。
支払いの利便性をアピールできる
現在でもクレジットカード決済を導入していない葬儀社はいるでしょう。
そのような葬儀社と支払いの利便性の違いをアピールできるので、差別化としてのメリットにもなります。
また、クレジットカード情報を入力するだけで支払いが完了できるため、お客様にとっても利便性の高さは魅力です。
お客様の負担を軽減させられる点で、クレジットカード決済の導入は葬儀社にとって大きなポイントになるでしょう。
代金回収コストを削減できる
クレジットカード決済は、カード会社が企業へ立て替えで支払いをしてくれるため、代金回収が確実です。
もし、現金のみの場合、お客様からの支払いが滞っていると手紙による催促や現地回収など、回収コストが発生します。
上記のような回収の手間がかからない点は、クレジットカード決済導入ならではのメリットです。
また、クレジットカードの支払いには、入金される期間がある程度決まっており、資金計画が立てやすいのもメリットでしょう。
葬儀社がクレジットカード決済を導入する注意点
葬儀社がクレジットカード決済を導入する際には、いくつか注意点もあります。
お客様が安心してクレジットカード決済を使えるようによく理解しておきましょう。
初期費用・手数料が発生する
クレジットカード決済の導入時に初期費用が発生する場合があります。
ただし、最近では初期費用が発生する決済代行会社は少ないため、あまり不安になる必要はないでしょう。
どちらかといえば、決済手数料が発生する点を理解しておくべきです。
クレジットカード決済を利用した際、決済金額の数%を手数料としてクレジットカード会社に納めなくてはいけません。
できる限りトータルコストを抑えるなら、初期費用がかからず、決済手数料が安い会社を選ぶようにしましょう。
セキュリティ対策は徹底する
クレジットカードを使った不正利用によって、葬儀社側に損害が発生する恐れがあるのも注意が必要です。
また、情報漏洩によって顧客情報が漏洩してしまうと、自社の信用問題まで発展してしまうでしょう。
そのため、セキュリティ対策は徹底して行うべきです。
例えば、以下のような方法があります。
- ・セキュリティコードの入力
- ・3Dセキュアの導入
- ・不正使用検知システムの導入
特にインターネットを介してクレジットカード決済を行う際は、上記のようなセキュリティ対策を実施しておきましょう。
クレジットカード決済の導入方法
クレジットカード決済を導入する際、クレジットカード会社と直接契約するか、決済代行会社と契約するかの2通りあります。
基本的には決済代行会社との契約がおすすめですが、それぞれの特徴を見ていきましょう。
クレジットカード会社と契約
導入したいブランドのクレジットカード会社へ直接連絡し、審査を通して導入するのが1つ目の方法です。
導入するブランドが1〜2社の場合には、直接契約で問題ないでしょう。
ただし、クレジットカード会社ごとに契約内容や運用方式が異なるため、運用・管理が面倒に感じるかもしれません。
また、決済代行会社よりも審査が難しいとされています。
現在では一般的に使用できるカードブランドは多いため、よほどのことがない限りは直接契約を選択する必要はないでしょう。
決済代行会社と契約
2つ目は決済代行会社と契約する方法です。
決済代行会社に依頼をしておけば、複数のカードブランドの導入ができ、運用管理が一元化できます。
特に決済処理や入金サイクルが安定するのは、事業運営としては嬉しいポイントになるはずです。
上記の理由より、クレジットカード決済の導入をするなら、決済代行会社と契約を推奨します。
クレジットカード決済の始め方・手順
クレジットカード決済の始め方や手順を簡単にまとめておきます。
これから導入を検討している方は、導入から使用までの流れを把握して、イメージを固めておきましょう。
1. 電話あるいはインターネットで申し込む
まず、クレジットカード会社あるいは決済代行会社に電話あるいはインターネットから申し込みをします。
ホームページにクレジットカード決済を導入する場合は、ホームページの審査もあるので注意が必要です。
新規開設をする場合は、決済導入の申し込みと並行してある程度作り込んでおきましょう。
2. 審査結果を待つ
申し込みが終わると、決済会社からの審査結果を待つだけです。
期間は大体2週間から1ヶ月ほどかかるものと考えておきましょう。
もし、葬儀屋開業と同時にクレジットカード決済を提供できるようにしたいなら、逆算して申請するのを忘れないでください。
3. 決済端末の準備
審査が通ったら、アプリのダウンロードや決済端末などの準備をします。
決済端末は別途費用が発生する場合があるので、どのような決済端末があるのかなども含めて予算の確保はしておきましょう。
また、提携クレジットカードブランドを店頭に掲載しておくのも忘れてはいけません。
お客様にとっても、どのカードブランドが利用できるのかわかるため親切です。
ホームページにも忘れないように記載しておきましょう。
4. クレジットカード決済の利用
上記の準備が終わると、クレジットカード決済が利用できるようになります。
決済方法や入金サイクル、入出金管理を把握して、万全な資金計画を立てていきましょう。
まとめ
今回は葬儀社でのクレジットカード決済の始め方についてご紹介しました。
葬儀業界でクレジットカード決済の導入が普及しつつあるため、できるだけ早く整備しておくべきです。
ぜひ本記事を参考にして、クレジットカード決済を導入し、自社・お客様双方にメリットのある運営を目指していきましょう。