葬儀の事前相談シートで記載すべき項目を解説 ※テンプレートあり
葬儀社さんでは、生前にお客さまから葬儀の相談をされることが多々あるかと思います。
その時に、お客様の要望・意向をヒアリングするシートがあると、均一した聞き取りが可能です。
また、お客様の要望に沿った、葬儀施行の案内・提案がしやすくなるでしょう。
そこで今回は、葬儀前の事前ヒアリングシートについてご紹介します。
記事最後にはテンプレートもご用意してあるので、是非ご活用ください。
葬儀の事前相談シートの役割について
葬儀の事前相談シートは、お客様の要望や意向をメモとして記録するだけでなく、顧客情報を登録しておく役割があります。
このシートがあると、次回以降に葬儀の要望・意向を改めて伺う必要がなくなり、接客品質の向上には必須といえるでしょう。
また、自社に訪れる顧客層や、どのようなプランに需要があるのかなど、ターゲットの明確化にもつながります。
葬儀の事前相談シートはマーケティングツールとしての側面を持つことも理解し、日々の運用に活用していきましょう。
葬儀の事前シートに記載すべき項目
細かな部分は異なるものの、大まかに採用されている事前相談シートの項目をまとめました。
葬儀の事前相談シートを取り入れる前に、どのような項目を記載しておくべきなのかを確認しましょう。
葬儀を受けられる方について
葬儀を受ける方の項目は必須です。
主に以下の項目をシートから読み取れるようにしておきましょう。
- ・シート記載者との関係性
- ・葬儀を受けられる方の現在の状況
- ・葬儀を受けられる方の家族・親戚
- ・葬儀を受けられる方の趣味・趣向
シート記載者が本人なのかそうでないのかによって提案内容が変わります。
もし本人の場合は、費用よりも理想のエンディングプランになるようアプローチしていく流れになるでしょう。
また、葬儀を受ける方の家族や親戚の数によって、おおよその葬儀規模を予測できます。
この項目では、大切な葬儀を施行する上で、葬儀を受けられる方について自社が知る項目だと考えましょう。
事前相談シート記載者について
事前相談シート記載者についての情報を知ることも、顧客を理解する上で重要です。
葬儀を依頼する上で抱える悩みや不安、相談に至ったきっかけを伺うようにしましょう。
- ・心配・不安な点の記載(葬儀の流れや費用など)
- ・弊社を知ったきっかけ
- ・事前相談の有無
- ・事前相談を他の家族が認知しているか
シート記載者の心配・不安な点については、自社で解決をすることで依頼のきっかけになる重要な項目です。
費用が高いのが気になる方なら、自社で提供している低価格なプランやオプションを最低限にしたプランの提案をしてみましょう。
また、弊社を知ったきっかけについても集客のヒントが隠れています。
特に広告媒体を用いてリーチを広げている場合、どの媒体の効果があるのかも統計で判断が可能です。
予算について
予算をどのくらいで考えているのか記載してもらう項目も必要になります。
- ・相談者が想定している葬儀プランを予算内で行えるかどうか
- ・予算が十分なら理想の葬儀となるようオプションの提案
- ・予算が不足している場合の別プランの組み立て
事前相談シートで記載してもらった項目と予算を照らし合わせ、上記の提案をスムーズに行えるようにしましょう。
また、おおよその予算が把握できればいいので、
- ・50万円
- ・50万円〜100万円
- ・100万円〜200万円
- ・全くわからない
といったように、該当する予算にチェックしてもらう形式がおすすめです。
参列者について
参列者については、どのくらいの規模の葬儀になるかを把握できます。
- 家族や親族のみで行いたいのか
- 友人・知人も参列できる葬儀を行いたいか
- 社葬を考えているか
以上の部分を記載してもらいましょう。
こちらも予算と同様に、チェックしてもらう形式の方が把握しやすくなります。
- 家族のみ
- 家族と親戚のみ
- 友人も含める
- できるだけ多くの方に
上記を参考に、参列者の規模を記載してもらいましょう。
葬式の内容について
葬式の内容は特に細かくヒアリングしておくべき項目です。
現在の葬儀に対する準備だけでなく、葬儀社側が用意しなくてはいけない部分まで把握ができます。
- ・宗派
- ・寺院との付き合い
- ・お墓の有無
- ・喪主の決定有無
- ・祭壇の希望
- ・進行・装飾についての希望
- ・葬儀に必要だと思うこと
- ・式場の希望
- ・葬式の費用についての考え(予算欄で聞いてもよし)
上記の項目を1から記載してもらうのは、書く人にとっては手間のかかる作業になるはずです。
そのため、ある程度項目が決まっているなら、選択方式を取り入れて手間を省略させてあげましょう。
例えば、宗派なら以下の項目のような選択方式にすべきです。
- 仏式
- 神式
- キリスト教式
- 無宗教
- 儀式的なことは行わない
- その他
事前相談シートをもとに詳しいヒアリングをするので、希望している葬式の表面的な部分を記載してもらうようにしましょう。
まとめ
今回は、葬儀の事前相談シートに記載すべき項目と役割をご紹介しました。
事前相談シートを使えば、相談者が希望している葬儀はもちろんのこと、顧客のニーズまで読み取ることが可能です。
顧客ニーズの把握は、集客や満足度へとつながる大切なデータになります。
そのため、できるだけすべて記載してもらえるよう、選択方式などの手間の省略を忘れずに行いましょう。
なお、本記事の項目をまとめた、葬儀の事前相談シート(テンプレート)は以下から閲覧可能です。