葬儀社が会員獲得をする重要性・メリットとは?4つの施策もあわせて解説
葬儀業界において、会員登録をしてもらうことは売上の上昇につながる重要な要素です。
しかし、会員獲得に力を入れていない葬儀社、会員獲得をするにはどのような施策をすればいいのか悩んでいる葬儀社も多いでしょう。
そこで本記事では、葬儀社が会員獲得をする重要性やメリットとともに、具体的な4つの施策について解説します。
もくじ
葬儀社が会員獲得をする重要性・メリットとは
葬儀は今すぐに必要というものではないからこそ、会員獲得をすることを重要視していない葬儀社も少なくありません。
ここでは今一度、葬儀社が会員獲得に力を入れる重要性・メリットについておさらいをしておきましょう。
受注数の増加
葬儀社にとっての会員獲得は、受注数の増加につながります。
葬儀ビジネスパートナー(葬儀コンサルティング会社)の調査によると、会員のうち、翌年の葬儀につながる割合を以下のように公表しています。
- ・冠婚葬祭互助会では会員数の5%
- ・専門葬儀社では会員数の7〜10%
100人の会員がいれば、7〜10件の葬儀を行う計算になることから、会員獲得の重要性がわかります。
顧客単価の上昇
また、会員になったお客様の平均顧客単価についても、会員ではないお客様よりも高い傾向にあります。
会員の方の顧客単価が高い理由は、葬儀に対する意識の違いです。
まず、故人の方への感謝を込めた理想の葬儀となるように、一般的な葬儀プランよりもグレードの高いプランを選ぶ割合が高くなっています。
また、オプションの要望がある場合も多く、結果的に顧客単価の上昇につながっています。
このように、自社の葬儀に魅力を感じ、会員になってもらうことは、結果として売上に大きな影響を与えるようになるのです。
葬儀社が会員獲得のためにできる4つの施策
葬儀社が会員獲得のためにすべき施策を4つご紹介します。
自社で可能な施策があれば、積極的に実施して会員獲得を目指していきましょう。
1. イベントやセミナーを開催する
1つ目が、イベントやセミナーを開催する施策です。
まず、イベントについては会員獲得よりも認知度の向上の方が期待できるかもしれません。
感謝祭や人形供養祭などのイベントを開催し、見込み顧客に自社の存在を気づいてもらうのがイベントの役割です。
そのため、葬儀に関わるのを前提とし、多くの方が興味・関心を抱くようなイベントを考案しましょう。
続いてセミナーですが、イベントよりも会員獲得の期待値・可能性は高くなります。
- ・終活セミナー
- ・社葬セミナー
- ・家族葬セミナー
- ・葬儀のマナー講座
上記のように、顧客となる方が葬儀に関する疑問・悩みを持ちやすいテーマを取り上げます。
わかりやすく丁寧かつ真摯な対応でセミナーを開催できれば、自社への信頼度が高まり、葬儀の利用を検討してくれるはずです。
セミナーは自社への印象を高めやすいため、会員獲得には絶好の機会と考えられます。
2. 会員限定でお得な特典を用意する
2つ目は、会員限定で特典を用意し、登録をしたくなるよう誘導する施策です。
多くの葬儀屋から自社を選んでもらうためには、会員限定サービスでお得感をアピールするのがいいでしょう。
例えば、会員限定の料金割引サービスなどがあげられます。
合計費用から5%割引のように会員価格を設定すると、顧客にとっては魅力的です。
葬儀費用は決して安くはないからこそ、割引価格で会員になるメリットを提供できます。
また、仏壇・仏具や葬儀オプション(祭壇や棺に飾る花など)のプレゼントもいいでしょう。
お得な得点によって会員になる、という顧客は少ないかもしれませんが、他社との比較時に差別化できるポイントになります。
3. ホームページの開設・運用
インターネットで葬儀に関する情報を収集する方は多く、自社のホームページを開設・運用しておくのは現代において必須です。
インターネットで自社の情報が表示されるのは、一種の信用の証と捉えることができます。
ホームページ上で魅力的なプランを掲載できれば、会員になってくれる確率も上がるでしょう。
また、葬儀に関してユーザーにとって役立つコンテンツを提供できれば、ホームページを検索上位に表示させることが可能です。
そうなると、「地域 + 葬儀社」などの検索ワードで上位に表示されるため、集客ツールとしても活用できるようになります。
会員獲得に加えて、集客にも期待ができるので、ホームページの開設・運用は非常に効果的な施策です。
4. SNSを利用する
4つ目はSNSを利用する施策です。
葬儀社にとって主流となるSNSには以下の4つがあります。
- ・LINE(ライン)
- ・Twitter(ツイッター)
- ・Instagram(インスタグラム)
- ・Facebook(フェイスブック)
特にLINEは全世代で利用率が圧倒的に高いため、会員獲得がしやすくおすすめです。
コンテンツを重視するならTwitter、写真のクオリティを重視するならInstagramなど、SNSごとに特色があります。
自社との相性もあるので、運用しやすいSNSを見つけて、多くのフォロワーを獲得しながら、会員登録への誘導を行ってみましょう。
会員獲得のためには自社の強みを洗い出しておくことも必要
ただ闇雲に会員登録を誘導しても、自社の魅力を理解してもらえなければ獲得には至りません。
そのため、会員獲得の前に自社の強みを洗い出しておく作業を忘れずに行いましょう。
- ・自社が他社よりも優れている部分はどこか
- ・顧客に魅力的だと感じてもらえる部分はどこか
以上の2点をふまえておくと、強みを見出しやすくなります。
この葬儀社の会員になりたいと、顧客に思ってもらえるような強みを見つけていきましょう。
まとめ
今回は、葬儀社が会員獲得をする重要性・メリット、具体的な4つの施策について解説しました。
葬儀社は他業種とは違い、会員獲得が難しい業種の1つです。
だからこそ、日々の工夫と研鑽を積みながら、効率よく会員獲得をできるように施策を実行していきましょう。