葬儀社がホームページ制作後に実行すべき施策|Webを活用した集客方法6選
葬儀社様は自社ホームページ制作をすることで、集客性が高まります。
インターネットを利用する人々が増加する中、ホームページは葬儀社様の顔となり、新たな顧客の獲得に大きな影響を与えるでしょう。
上記については、『葬儀社さんがホームページを制作するメリット3選』もご参照いただけると、より実感できるかと思います。
より多くの顧客を獲得するためには、ホームページの制作に力を入れることが必要です。
しかし、ただホームページを公開しているだけでは競合他社には勝てず、思うような成果は出せません。
Web上で、自社の魅力を発信し続けながら、確実に集客していく必要があります。
そこで今回は、葬儀社様がウェブ上で行うべき集客方法について、活用方法を交えながらわかりやすく解説します。
営業電話をかけることにうんざりしている方や、Web集客方法について記事を読んでも意味がわからなかった方は、ぜひ参考にしてください。
もくじ
葬儀社がホームページを持ったら対応できる集客方法6つ
葬儀社様がホームページを持つと、以下の方法で集客できるようになります。
既に見聞きしたことがあるものから、初めてのものまであるかもしれません。
具体的な方法や例を交えながら、以下より、それぞれについて詳しく解説いたします。
1.検索エンジン最適化(SEO)
Web集客において重要なのがSEO対策です。
SEOは英語の「Search Engine Optimization」の略称で、Googleなどの検索サイトで自社のホームページやブログ記事などのコンテンツが、上位表示されやすくなるように実施する対策を指します。
自社のウェブサイトがより上位に表示されることで、多くのお客様を引き込むことが可能です。
SISTRIX社が2020年に行った調査によると、同年7月の検索順位別クリック率(*)は、以下の通りです。
(*検索エンジン利用者に対してページが表示された回数(インプレッション数)のうち、利用者がクリックした回数の割合を計算した値)
- 1位:28.5%
- 2位:15.7%
- 3位:11.0%
- 4位:8.0%
- 5位:7.2%
- 6位:5.1%
- 7位:4.0%
- 8位:3.2%
- 9位:2.8%
- 10位:2.5%
参考:Why (almost) everything you knew about Google CTR is no longer valid – SISTRIX
1位と2位だけで、10%以上もクリック率の差が開いており、一番下の10位においてはわずか2.5%でした。
上記の平均クリック率をご覧いただければ、いかにSEOが重要かわかるはずです。
SEO対策の具体的な方法例
SEO対策の具体的例として、サイト内に見つけてほしい言葉(キーワード)やコラムやお役立ち情報などの記事(コンテンツ)を忘れずに盛り込むことが重要です。
例えば、自社の葬儀社が埼玉県にある場合、お客様が「埼玉県 お葬式」と検索した際に、自社のサイトが10位以上に表示されるように対策しなければいけません。
しっかりと上位表示されるよう、サイト内に「埼玉県」「葬儀」などといった言葉を漏れなく入れ、自社サイトがどのようなサイトなのかを示すことも有効です。
ただし、上記のような施策はSEO対策の一例にすぎません。
自社サイトに施すべきSEO対策は多岐にわたります。
自社でサイト運営を行っていく場合、人手はもちろん、SEO対策に関する知識等も必要であるため、最初のうちは専門業者等へ対策を依頼すると安心です。
2.ブログ記事の執筆と更新
ブログ記事は一般的に「コラム記事」と「中の人の記事」の2種類に分けられます。
ブログ記事とはお役立ち記事のことで、お客様になりうる人たちの悩みや知りたいことに対して、答えを記載することが一般的です。
以下のような、さまざまな記事(コンテンツ)を掲載できます。
- 葬儀に関する情報
- 葬儀関連のニュース
- お葬式の実例
- お葬式に必要な用品
- お葬式のマナー
- 遺品整理
- 相続関連
一方、「中の人ブログ」は、実際の社員や経営者名義で自社のことや社内におけるニュースなどを発信していくため人柄が伝わりやすいです。
>>>【記事投稿頻度高め】葬儀社さんの「中の人」のブログ
以下のような内容は、「中の人ブログ」で発信するとよいでしょう。
- 展示会出展など自社の活動報告
- 会社の思い
- 各支社や支店のお知らせ
- お客様の声
- 社員インタビュー
ブログ記事を作成することで、さまざまな記事が自社ホームページへの窓口となるほか、葬儀に関する検索キーワード(*)で上位表示されることが期待できます。
(*読者が調べものをする際に使う単語やフレーズのこと)
検索エンジン利用者の知りたいことや悩み事を記事化することで、潜在顧客が必要とする情報に対してプロ目線で回答できるため、信頼性が上がり、集客につながります。
また、定期的な更新により、サイトのコンテンツが充実し、検索エンジンの評価も高まります。
ブログ記事執筆の具体的な方法
ブログ記事の具体的な方法として、以下が挙げられます。
- 葬儀に関する情報やニュースを定期的に更新する
- お葬式の実例や、お葬式に必要な用品などを分かりやすく情報提供する
- SEO対策を施したキーワードを含めたタイトルや文章を書く
- SNSを活用してブログ記事をシェアする
記事の執筆と更新は、SEO対策との親和性があります。
特に、記事のテーマやターゲット読者の設定は非常に重要です。
例えば、葬儀社様がターゲットとするのは、高齢者やその家族であることが多く、読者も必然的に同じとなります。
したがって、高齢者やその家族が将来役立つ情報を提供することが求められます。
また、更新頻度と運営の継続性にも注意が必要です。
更新頻度が高く、SEO対策が施された記事は、検索結果でも表示順位が上がりやすくなり、多くの人に自社の認知を促すでしょう。
なお、ブログ記事は長期的な運営が求められるため、継続的に記事を更新していくことが必要です。
運営を続けるためには、葬儀社内でブログ記事を担当するスタッフを配置するか、外部のWebライターやマーケティング会社に委託することも考えられます。
3.SNSの活用
SNSは「ソーシャルネットワーキングサービス」の略称で、10~30代の若い世代を中心に親しまれているコミュニケーション手段のひとつです。
使うSNSを選定し、アカウントを開設すれば無料で利用できます。
文章や写真、ビデオの配信ができるほか、リアルタイムでのライブ配信などもでき、自社について深く知ってもらうための有効手段となるでしょう。
最近では、葬儀社様の中でもSNSをうまく活用している場所がありますので、以下の記事を参考にしてみてください。
- 『葬儀社さんがおこなう再生回数が多いYoutubeチャンネルまとめ』
- 『葬儀社の求人募集要項で記載しておくべき5項目|効果的な情報発信方法やオススメ求人媒体について解説』
- 『葬儀社がSNSを活用すべき3つの理由|おすすめの媒体や集客するコツも解説』
SNSの具体的な活用方法
SNSを運用することで、自社の認知や注目を集め、集客につなげることが可能です。
SNSでは、以下の情報発信を行えます。
- 葬儀に関連したノウハウ
- 現場スタッフのインタビュー
- 自社社員の日常
- イベント参加情報
先ほどご紹介のホームページ内の記事をSNSで拡散することで、より多くの方にホームページに訪問していただけるため、積極的に活用することをおすすめします。
ただし、SNSを運用する際は、各SNSが持つ特徴を掴む必要があります。
『葬儀社の求人募集要項で記載しておくべき5項目|効果的な情報発信方法やオススメ求人媒体について解説』でも解説していますが、例えば、画像が中心のInstagram(インスタグラム)は20~30代の女性利用者が多いのに対して、Facebook(フェイスブック)は30~40代を中心としたビジネスパーソンが多いといった特徴があります。
しっかりと自社の定めるターゲットに即した媒体を選び、効率の良い集客を目指しましょう。
SNSは利用・登録が無料な反面、集客として運用するには少し知識が必要です。
SNSの運用代行を請け負う業者もいるので、運用する際は検討してみるのもよいかもしれません。
>>>『葬儀社におけるSNS(Facebook、Twitter、LINE公式、インスタ)立上げの際の必要事項』
4.リスティング広告
リスティング広告とは、検索エンジンやSNSなどのWebサイト上で特定の言葉(キーワード)を入力した利用者に対して、検索結果に交じって表示される広告のことです。
例えば、Google検索で「葬儀社 東京」と調べると、下図のように、検索上位に”広告”と記載されたホームページが表示されます。
この”広告”と表示されているのが、リスティング広告に出稿されているホームページです。
リスティング広告は検索結果の上部に掲載されるため、運用方法によってはSEO対策よりも成果が出る可能性があります。
リスティング広告の具体的な活用方法
リスティング広告は、検索エンジンやSNSといったプラットフォームにあるサービスを利用すれば、誰でも出稿可能です。
出稿する側は、表示されたいキーワードや地域、時間帯などを調査・指定して、広告を表示させるターゲットグループ(属性)を選びます。
表示させたいホームページのリンクを設定するほか、予算と入札価格を設定すると、設定完了です。
ただし、リスティング広告を行う際も、ある程度Web広告運用の知識が必要です。
何も知らずに広告出稿すると、コストだけかかり損になる場合もあるでしょう。
なお、リスティング広告の費用相場については、クリック課金制かオークション制かによって変わります。
クリック課金制はその名の通り、ユーザーが広告をクリックした際に料金が発生するシステムです。
オークション制は「該当検索キーワードでクリック単価をいくらで支払う」というオークションで、何位に表示されるかが決まるシステムです。
上記の方式や、キーワードによって費用相場は大きく異なりますが、大体月に5~20万円と考えておくとよいでしょう。
より詳しい情報は、以下の記事にまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
>>『葬儀屋jpのリスティング広告運用代行サービスについて』
5.MEO対策
MEO対策とは、Google検索で『葬儀 地域名』や『家族葬 地域名』の検索キーワードを使用して検索すると、葬儀会館が「Googleマップ」に表示される仕組みのことです。
MEOは「Map Engine Optimization」の略称で、一般的にはGoogleマップの検索で上位に表示されるような施策を指しますが、「Bingマップ」、「Yahoo!地図」において上位表示させる方法もMEO対策だといえます。
冒頭でご紹介したウェブページの上位表示(SEO対策)とは別ですので、ご注意ください。
- 『葬儀社がやるべきMEO対策・ローカルSEOの方法について解説』
- 『葬儀場・会館もBingマップ活用で集客力アップ|メリットや登録手順について解説』
- 『【MEO対策】葬儀場・会館をYahoo地図登録|メリットと登録手順を解説』
最近では、検索エンジンの検索結果にマップ情報も表示されるようになり、会館や斎場など店舗型ビジネスを行っている方にとっては、よりMEOの重要性が高まりつつあります。
上図は「葬儀社 埼玉」と検索した際に、リスティング広告の次に表示される画面です。
社名の他、クチコミや場所、連絡先などが検索結果上に表示されます。
このように、MEO対策を講じた結果、上記画像に表示される3社に入ることができれば、今すぐ所在地を知りたいマップを多用する方を中心とした集客も効果が表れやすくなります。
MEO対策の具体的な方法
MEO対策をするには、「Googleビジネスプロフィール」への登録が必要です。
「Googleビジネスプロフィール」に登録した後は、ある程度の知識や検証期間が必須であるものの、SEOやリスティング広告に比べると複雑なものではありません。
「Googleビジネスプロフィール」は無料なので、葬儀社を運営しているのであれば、ぜひ登録しておきましょう。
「Googleビジネスプロフィール」に登録することで、「Bingマップ」と連携も可能です。
なお、「Yahoo!地図」への掲載も検討されている場合は、別途手続きが必要です。
MEO対策は登録は無料でできるものの、運用方法や登録などにある程度の手間がかかります。
運用の他、各種アカウントの管理の発行・設定に心配がある方は、MEO対策に特化した業者に依頼することも検討しておきましょう。
>>『葬儀社が選ぶべきMEO対策サービス会社19選|業者選定のポイントやメリット・デメリットを解説』
6.ニュースレターの配信
お客様との距離をより密接にできるのが、ニュースレターの配信です。
ニュースレターとは、ハガキによるダイレクトメールのウェブ版で、最近では主に以下の方法に置き換わっています。
- メールマガジンによる発信
- LINE公式アカウントによる発信
メールマガジンはお客様のメールアドレスを用いて配信されるニュースレターのことです。
専用のメールマガジンシステムを使用します。
一般的にはメール受信者が購読するための事前登録を行い、お客様自身で購読を解除するまで、あらかじめ自社で設定したメールが定期的に配信されます。
配信先の属性やデータを収集しやすく、顧客との接触回数や効果を分析しやすい点も特徴です。
一方、LINE公式アカウントは、コミュニケーションツール「LINE」を用いたビジネス向けのアカウントのことを指します。
企業としてアカウントを作成・登録することで、個人がLINEアカウントを所持するかのように利用できます。
短い文字数で端的なチャットをするようなメッセージが配信でき、顧客の属性にあわせた情報発信も可能です。
また、顧客とLINEを通じた直接的なコミュニケーションもできます。
LINEの使用率はどの年代からも高く、LINE公式アカウントでメッセージ配信などを行えば、よりターゲットと近い距離でのコミュニケーションができます。
いずれの媒体も、顧客それぞれの必要性に合わせた情報提供ができるため、一人ひとりの特別感を高められるほか、リピート率向上につながります。
>>>『葬儀社における LINE公式 ページ制作サービスと活用方法について』
ニュースレター配信の具体的な方法
葬儀社様がメールマガジンとLINE公式アカウントのどちらを選ぶかは、自社がお客様に配信する情報やお客様層、お客様とどのようなコミュニケーションを望むかなど、目的によって変化します。
メールマガジンやLINE公式アカウントのいずれも、お客様のメールアドレスまたはLINE IDといった個人情報を入手しないと配信できません。
したがって、自社のサービスに少なからず興味を示した方に対する情報発信が実現し、近い位置で定期的な情報提供やキャンペーンの告知ができます。
葬儀社.JPでは、将来的に喪主になる可能性が高い50代・60代の方が多く利用する、LINE公式アカウントの開設をおすすめしております。
>>>『葬儀社がLINE集客を実施すべき5つの理由〜乗り遅れていませんか?』
葬儀社が知っておくべきホームページ制作の注意点は多い
葬儀社様がホームページ制作を行った後に行える集客方法は多岐にわたることがわかりました。
これからホームページ制作を検討している方や、ホームページを改装したい方におかれましては、制作において注意点が多いことも念頭に入れなければなりません。
葬儀社様がホームページ制作をするうえでの注意点について、以下にまとめました。
事前準備 | ・目標は決めているか ・予算はホームページ公開後の費用も考慮しているか |
業者選び | ・ホームページ制作会社が信頼できるか ・必要以上に売り込みをしてこないか ・葬儀業界を理解してくれているか |
ホームページ制作時 | ・スマホで見やすい、使いやすいか ・ホームページが初めての人目線になっているか ・自社の葬儀プランやコンテンツへの誘導はわかりやすいか ・サービスやブログなどの追加・修正がしやすいかどうか |
ホームページ制作をする際は、準備段階のほか、業者選び、制作時で気を付けるべきことが多くあることがわかるのではないでしょうか。
詳細については以下の記事にて詳しくご紹介しておりますので、是非ご確認ください。
>>>【葬儀社向け】ホームページ制作において注意すべき点9選|業者選定のポイントについても解説
ホームページ制作がまだなら制作会社に依頼がおすすめ
ホームページ制作がまだであるものの、自社では制作が困難である葬儀社様も少なくありません。
ホームページ制作がまだの場合は、葬儀社あるいは葬儀業界についてよく知っているホームページ制作会社を選ぶと、失敗しづらいでしょう。
『葬儀屋さんの選ぶべきホームページ制作会社10選』という記事では、葬儀社様向けにホームページ制作をしている制作会社様を10選厳選してご紹介しております。
これからホームページの制作を検討されている葬儀社様は、ぜひご覧ください。
葬儀屋.JPへもご依頼が可能です
ホームページ制作は、当メディアを運営する『葬儀屋.JP』にもご相談が可能です。
葬儀屋.JPでは、葬儀社専門でホームページ制作〜Web集客まで一括して代行しております。
今回ご紹介したWeb集客方法においては、葬儀社様に特化したWeb集客サービスならではの実績を持っています。
- 『葬儀屋JPのSEO(検索エンジン最適化)対策サービスについて』
- 『葬儀屋jpのMEO対策サービス(ローカルSEO対策)について』
- 『葬儀屋jpのリスティング広告運用代行サービスについて』
- 『葬儀屋jpの葬儀社さん向けホームページやアプローチブックの文章・原稿整理について』
- 『葬儀屋jpのリスティング広告運用代行サービスについて』
集客や売上が伸び悩んでいる葬儀社の方、是非葬儀屋.jpまでお気軽にお問い合わせください。
おわりに
今回は、葬儀社様のホームページでWeb集客をする方法について解説しました。
本記事でご紹介した通り、Web上で集客を行うには、目的や目標に応じた多種多様な方法があるほか、すべての方法において専門的な知識が必要になります。
また、仮に集客代行を検討していたとしても、葬儀業界のターゲットやルールなどをしっかりと把握した企業へ依頼する必要があります。
最近では、多くの葬儀社様がホームページ制作のほか、Web媒体を利用した各種集客に力を入れております。
中長期的に安定した経営を行うためにも、今回ご紹介した内容をもとに、ぜひ自社が出来るところからWeb集客をはじめてみてください。