葬儀業界のためのサジェスト対策契約ガイド|手法や契約形態を解説
葬儀業界においては、検索エンジンからの提案によるサジェスト対策の必要性が高まっています。
葬儀業界などライフエンディング関連業種においても、インターネット上での評判や検索結果が重要な役割を果たすようになりました。
インターネット上での評判を守るためには、葬儀社様はもちろん、墓石会社様や仏壇屋会社様などの関連事業主様におかれましても、サジェスト対策(予測キーワード対策)について、種類や契約形態について知ることは不可欠です。
そこで、この記事では葬儀社様や墓石会社様、仏壇会社様などの葬祭業界の方が知っておくべき、サジェスト対策の種類や契約形態についてわかりやすく解説いたします。
インターネット上での自社評判を適切な方法で守り、お客様との信頼関係を築きましょう。
もくじ
【葬儀業界向け】サジェスト対策とは?
サジェスト(予測キーワード)とは、GoogleやYahoo!の検索エンジンで言葉を入力すると表示される予測キーワード欄(サジェスト・オートコンプリート)のことです。
サジェスト対策は英単語の「suggest」(提案)に由来しています。
サジェスト対策(予測キーワード対策)では、予測キーワード欄に、「葬儀社(屋号)+地名」などといった適切なキーワードを表示させる取り組みです。
利用者が入力する言葉に関連したキーワードが自動的に表示される予測キーワード欄は検索エンジン利用者にとって便利である一方、クチコミサイトやブログ記事などで消費者が記載した「解約」「苦情」などのネガティブな言葉が反映されることもあります。
サジェスト対策では、検索窓にキーワードを入力した際に自動で表示される関連ワードを調整し、問題を解消する作業が一般的です。
この一連の作業が、「サジェスト対策(予測キーワード対策)」と呼ばれています。
【葬儀業界の風評被害対策】サジェスト対策の手法
サジェスト対策の手法として、主に以下の3種類が挙げられます。
- サジェスト汚染対策(サジェスト削除対策)
- サジェスト表示対策
- 削除申請でのサジェスト対策
以下の表で「サジェスト汚染対策」「サジェスト表示対策」「削除申請」で対策手法の違いをまとめました。
対策の種類 | 内容 | 効果 | 手続きの手間と時間 |
サジェスト汚染対策 | ・ネガティブなワードを含むサジェストを排除 | ・消費者イメージの改善やリスク軽減 | ・対策サービスの利用や専門家の支援が必要 |
サジェスト表示対策 | ・ポジティブなワードを含むサジェストを表示させる | ・企業や商品のイメージ向上や集客効果の期待 | ・キーワードの選定や提案方法の工夫が必要 |
削除申請でのサジェスト対策 | ・不適切なワードを削除するために検索エンジンやコンテンツ管理者に申請や報告を行う | ・特定のワードの非表示化やネガティブなイメージの軽減 | ・削除申請の手続きや回答までの時間がかかる |
上記の対策手法は、葬儀業界の風評被害対策としても利用されることがあります。
上手く活用することで、葬儀業界の風評被害を軽減し、企業イメージの向上と信頼性の向上・回復が可能です。
ただし、使用する検索エンジンによってサジェストの仕組みや効果が異なり、効果が現れる期間も異なるため、自社にとって適切な対策方法を選択しなければなりません。
以下より、それぞれの手法について詳しくご紹介いたします。
1.サジェスト汚染対策(サジェスト削除対策)
サジェスト欄にネガティブなキーワードが表示されると、葬儀業界の企業や商品イメージが損なわれ、営業活動や採用活動にも支障をきたすリスクがあります。
サジェスト汚染対策(サジェスト削除対策)は、サジェスト欄にネガティブワードが表示されている(汚染されている)状態を改善するための手法です。
サジェスト汚染対策を行うことで自社に対する風評被害を防ぎ、自社だけでなく葬儀業界全体のイメージ改善を図れるだけではありません。
ネガティブな言葉でついてしまった消費者のイメージ改善や、リスク軽減に繋げられます。
2.サジェスト表示対策
サジェスト表示対策は、GoogleやYahoo!など検索エンジンでキーワードを入力する際に表示される予測キーワード欄に、特定のワードを表示させる取り組みです。
サジェスト表示対策では、ポジティブなワードをサジェストに表示させることで企業や商品のイメージ向上や集客効果が期待できます。
「葬儀社(屋号)+地名」といった自社に取って有益なキーワードをサジェスト欄に表示させることで、検索エンジン利用者がキーワードを選択しやすくなり、自社のホームページへのアクセス増加に繋げられます。
サジェスト表示対策を適切に行うことによって、検索エンジン利用者は関連キーワードとして自社を認識してもらえれば、ホームページへのアクセス数や自社のブランド認知度向上にもつながるでしょう。
また、ネガティブな言葉からポジティブな言葉に表示変更を行うことから、風評被害の回避にも役立ちます。
3.削除申請でサジェスト対策
削除申請でのサジェスト対策は、検索エンジンやネガティブコンテンツを公開しているブログ管理者に対して、適切ではない検索補助の候補を削除するよう依頼する方法です。
不適切な言葉の削除を検索エンジンやサイト管理者に申請することで、特定のワードの非表示化やネガティブなイメージの軽減を目指します。
削除申請は検索エンジンの提供するフォームを通じて行われます。
一方で、法的措置を取ったり、検索エンジン以外のページにおける削除申請を行う場合は、問い合わせフォームより担当者とのやり取りも必要な場合があることを念頭に置きましょう。
また、削除申請は自分でもできます。
以下では、検索エンジン「Google」と「Yahoo!」に対する削除申請の方法をそれぞれご紹介いたします。
※自分での削除申請は時間と労力がかかるほか、検索エンジンからペナルティを受ける可能性もあるため、専門家の支援を受けることが推奨されます。
Googleの場合
Googleに対して削除申請をする場合、以下の手順を踏む必要があります。
- 削除したいサジェストワードがオートコンプリートポリシーに違反しているかどうかを確認する
- 報告フォームに不適切なワードをチェックし、送信ボタンを押すことで申請が完了
まず、Googleのオートコンプリートポリシーに違反していないかを確認しましょう。
確認すると、以下に当てはまる内容の言葉は自動で表示を防いでいるようです。
- 危険なコンテンツ
- ハラスメント コンテンツ
- ヘイト コンテンツ
- 露骨な性表現を含むコンテンツ
- テロに関するコンテンツ
- 暴力や流血
- 下品な言葉や冒とく的表現
出典:Google のオートコンプリート候補の仕組み – Google 検索 ヘルプ
また、以下の言葉についても機能固有で表示させないように定められています。
- 選挙関連のワード
- 健康に関するワード
- 個人に対する中傷ワード
出典:Google のオートコンプリート候補の仕組み – Google 検索 ヘルプ
葬儀社名(屋号)に付随する関連キーワードが上記の内容に違反していることが確認できたら、削除申請をしましょう。
削除申請は「不適切な検索候補の報告」と「法律に基づく削除に関する他の問題を報告する」の2箇所から可能です。
詳しくご紹介いたします。
「不適切な検索候補の報告」方法
予測キーワード表示画面右下の「不適切な検索候補の報告」から申請します。
当てはまる項目をチェックします。
削除したいキーワードはいくつでも選択可能です。
内容を確認後、送信ボタンを押して完了です。
なお、Googleでは申請後、回答はありません。
約1カ月前後で削除が完了するようですが、削除自体も100%保障されるとは限らない点に注意しましょう。
「法律に基づく削除に関する問題を報告する」方法
もう1つの方法は「法律に基づく削除に関する問題を報告する」方法です。
「法的な理由でコンテンツを報告する」ページから申請を行います。
ページに行くと「リクエストを作成」とありますので、クリックします。
最初のページに遷移したら、Google検索を選択します。
「どのプロダクトに関連するリクエストですか?」というページに推移します。
今回は予測キーワードに対する申請ですので「その他の検索機能」を選択。
報告するコンテンツについての項目です。
予測キーワードに対する申請なので「オートコンプリートまたは関連検索キーワード」を選択します。
この後出てくる「コンテンツを報告する理由」は、「コンテンツを報告する法律上の理由」を選択しましょう。
さらに、3つ目の「コンテンツを報告する理由」選択画面が続きますので、「その他」を選びます。
すでに、裁判所からキーワードの違法性が認められている場合は「裁判所命令」を選択しましょう。
選択が終わったら、リクエストを作成ボタンをクリックします。
「リクエストを作成」ボタンをクリックすると、「法律に基づく削除に関する問題を報告する」という入力画面が表示されますので、入力していきましょう。
葬儀社様や墓石屋さん、仏壇屋さんの自社情報です。
*印がある項目は漏れなく記入します。
「申立人」情報の次に入力する「権利侵害にあたるとお考えのコンテンツ」の項目が重要ですので、上記画像を参考に、細かく入力する必要があります。
申立人の情報やご自身の国で適用される法律に従い、検索候補が違法となる理由を記述して層試飲すれば、削除申請の完了です。
Googleは後日、削除の可否に関する回答を提供してくれます。
ただし、申請から削除までに時間がかかることや、削除の可否が保証されないことに留意する必要があります。
Yahoo!の場合
Yahoo!で風評ワードの削除を求める場合、「Yahoo!検索 – お問い合わせフォーム」から削除申請を行います。
「お問い合わせ」ボタンをクリックし「同意してはじめる」を押下しましょう。
画面が推移しますので、「関連検索キーワードの情報削除(画像①)」にチェックし「次へ(画像②)」をクリックします。
次に進むと、検索結果ページのURLと詳細を記入するページが表示されます。
まずは、問題になっている検索結果のURLを入力します。
続いて、「関連検索ワード」に、申告するネガティブな言葉や、削除希望の理由や補足説明を入力していきます。
入力内容を確認画面で確認し、間違いがないことを確認します。
最後に再度「次へ」をクリックして申請します。
Yahoo!では一般的に10日前後で回答が届きますが、Google検索の際と同様、必ず申請した言葉が削除されるわけではないことを考慮しましょう。
葬儀業界向けサジェスト対策はどこで契約できる?
葬儀関連業界向けのサジェスト対策は、一般的にSEO対策を行う業者または弁護士を通じて契約が可能です。
以下は専門業者と弁護士への依頼の違いを表にまとめたものです。
専門業者 | 弁護士 | |
アプローチ方法 | ・技術的な対策、SEO対策など | ・法的な対応、削除申請、損害賠償請求など |
削除率 | ・中程度から高 | ・高 |
契約内容 | ・サジェスト対策や風評被害対策など | ・法的措置による削除対策 ・法律相談など |
専門業者と弁護士はそれぞれ得意領域が異なりますので、依頼を検討する際は自社のニーズや状況に合わせて適切な選択をすることが重要です。
以下より詳しくご紹介します。
専門業者に依頼する
サジェスト対策を専門に行う業者に対して依頼する方法が挙げられます。
サジェスト対策を行う業者は、一般的にSEO対策やWEBマーケティングを提供しており、葬儀業界だけでなく、さまざまな分野における予測キーワードに対処してくれるでしょう。
また、必要な対策期間や生じるコストについても相談が可能です。
ただし、業者の中には違法な方法でキーワードを表示させない場合もあるため注意が必要です。
実際に依頼する際には、複数見積を取るなど、慎重な選択と自社でも十分な調査が必要だといえます。
信頼性のある業者を見つけるまでに、ある程度の時間を要することを覚えておきましょう。
弁護士に相談する
サジェスト対策を弁護士を通じて行う方法です。
法律に長けた弁護士を介することで、法的なアプローチが可能となり、自分では応じてくれないような言葉に対しての削除率が高くなる傾向があります。
場合によっては、損害賠償請求などの法的な対応も可能です。
もし、法的措置を考える際は、ネット上の風評被害対策に実績のある事務所を選びましょう。
ただし、弁護士を通して法的措置を講じながら削除依頼をするには、ネガティブな内容が明確に法的な問題を引き起こす場合など、特定の条件が満たされるに限られます。
例えば、「葬儀社(屋号) 事件」といった具体的な事実がある場合は法的なアプローチが可能です。
一方、「葬儀社(屋号) 悪い」といった一般的な表現では。法的措置が難しいのが現状です。
このように、全てのネガティブなサジェストが削除対象になるわけではないことを念頭に入れる必要があります。
葬儀業界が把握すべきサジェスト対策の契約形態
サジェスト対策は、MEO対策と同じく対策費用として「固定報酬型」と「成果報酬型」の2パターンに分かれる傾向にあります。
サジェスト対策にかける予算や時間など、自社にとって利便性の高い契約形態を把握しておくことで、スムーズに対策準備ができるでしょう。
固定報酬型
「固定報酬型」は、月額料金制またはプラン定額制などを指す契約形態です。
この形態では、契約期間中に固定された料金を支払うことで、サジェスト対策のサービスを受けられます。
通常、契約期間は半年(6カ月)が一般的ですが、3カ月や1カ月単位の短期契約も存在します。
固定報酬型の契約では、予め定められた範囲での対策やサービスが提供され、料金は一定の額で安定しています。
成果報酬型
「成果報酬型」は、効果が実際に出た場合にのみ費用が発生する契約形態です。
成果が達成されるまで費用は一切発生せず、効果が確認された段階で料金が請求されます。
一部の業者では、日割りの30日換算を採用していることもあります。
「まずは試しに効果を見てみたい」という方にとって、安心して依頼できる契約形態です。
また、成果報酬型は単発やスポットとも呼ばれることもあります。
契約期間は半年が一般的ですが、3カ月や1カ月単位の契約も存在します。
成果報酬型の契約を検討する際には、事前相談を活用して具体的な成果基準や契約期間、報酬の算定方法などを詳しく確認することが重要です。
葬儀業界専門のサジェスト対策は葬儀屋.jpにもご相談可能です
当メディアを運営している『葬儀屋.jp』では、葬儀社様のお悩みに特化した『サジェスト対策サービス』を新しく実施することとなりました。
GoogleとYahoo!検索に対して、以下の対策をご提供させていただきます。
- Yahoo!キーワード対策
- Googleサジェスト対策
- Google関連ワード対策
- Google「他の人はこちらも検索」対策
葬儀者様をはじめ、墓石屋さんや仏壇屋さんなど関連業界に特化した実績と知識があるため、ご要望にあわせたサジェスト対策サービスの提案が可能です。
>>>葬儀屋.jpの詳しい実績はこちらから
もし、以下の内容に1つでも当てはまりましたら、お気軽に葬儀屋.jpへお問合せください。
- 「葬儀 地域名」など有益な言葉で検索表示される状態にしたい
- 解約や解約手数料・返金など契約関係でお客様から不安のお声が絶えない
- 良心的な営業をしているにもかかわらず自社の悪いクチコミや情報がインターネット上に溢れていて困っている
- 本当に評判の悪い他社と自社の情報やクチコミがお客様に誤解されている可能性がある
- SNSやニュースにより風評被害が生じてしまった
>>>葬儀業界向け検索エンジン『予測キーワード』対策|Google/Yahoo!検索エンジン「サジェスト対策」サービスのご紹介ページはコチラ
まとめ
今回は、葬儀業界の方が知っておくべきサジェスト対策の種類や契約形態について解説いたしました。
葬儀業界におけるサジェスト対策は風評被害への対策として有効です。
サジェスト対策はオンライン上の評判形成に大きな影響を与えるため、適切な対策を行うことが業界の信頼回復につながります。
サジェスト対策を成功させるためには、葬儀業界に精通した信頼できるパートナーとの契約が成功の鍵です。
本記事を参考に、サジェスト対策について業者や弁護士と契約を検討する際には信頼性や費用面を考慮し、適切なパートナーを選びましょう。