葬儀社ホームページに掲載したい弔辞・お悔やみのあいさつ文例|掲載のコツも解説

葬儀社のホームページは、喪主やご遺族だけでなく、参列者の方が閲覧するケースも少なくありません。目的の多くは式場までのアクセス確認ですが、その中には「お悔やみの言葉をどう伝えればよいか」「弔辞を頼まれたがどう書けばよいか」を調べている方もいらっしゃいます。
本記事では、葬儀社のホームページに掲載しておきたい弔辞・お悔やみに関するコンテンツ(記事や文例などの掲載内容)について解説します。何を掲載すべきかのポイントと、自社サイトにそのまま活用できる掲載素材の例をご紹介します。
他社サイトと差別化につながる話題や、効果的な記事構成も紹介しますので、自社サイトのコンテンツを充実させたい葬儀社のご担当者様は、ぜひ最後までご覧ください。
なお、すぐに参考文例を確認したい方は、Googleドキュメントにまとめた「各葬儀社の弔辞文例」をご参照ください。
もくじ
葬儀社サイトに弔辞・お悔やみのコンテンツを掲載すべき理由
ユーザーが「弔辞」や「お悔やみ」と検索する目的は、目前に迫った葬儀への参列にまつわる具体的な問題の解決です。実際に、これらのキーワードで上位に表示される葬儀社サイトには、共通して掲載されている内容があります。
検索者の疑問に答えるコンテンツを用意しておけば、参列者との接点が生まれ、地域における自社の認知や信頼につながります。核家族化や家族葬の広がりにより葬儀に参列する機会が減った今の時代だからこそ、こうしたマナー情報へのニーズはむしろ増えているといえます。
以下の各セクションでは、掲載すべき項目ごとのポイントと、素材の例を紹介します。「素材の例」は、表現を自社の言葉に整えたうえで、そのままサイトのコンテンツとしてご活用いただけます。
お悔やみの言葉の伝え方|サイトに掲載すべき4つの基本マナー

参列者が最初に不安を感じるのが、遺族への声のかけ方です。ここでは、お悔やみに関して掲載すべき内容を4つの観点から解説します。いずれも、葬儀のプロである葬儀社が発信することで信頼性が高まる項目です。
お悔やみを伝えるタイミング
参列者の多くは、慌ただしく立ち働く遺族に、いつお悔やみの言葉を伝えればよいのか迷います。タイミングの目安を示しておくだけで、実用性の高いコンテンツになります。
掲載素材の例としては、次のような案内文が適切です。
「お悔やみの言葉は、開式前・通夜振る舞いや会食の際・散会のときなど、ご遺族の手が空いたタイミングを見計らってお伝えしましょう。受付はご親族が担当されることが多いため、受付でお悔やみを伝えるだけでも失礼にはあたりません。」
代表的なお悔やみの言葉とその意味
お悔やみの言葉は、単に列挙するのではなく「言葉の意味」まで解説することをおすすめします。意味を知ったうえで使えば心のこもった表現になりますし、意味まで説明しているサイトは多くないため、コンテンツの差別化にもなります。
サイトに掲載したい解説内容は次の通りです。
「お悔やみ申し上げます」は死を悼む弔いの言葉で、「故人が亡くなって残念で、私も悲しく思っています」という意味を持ちます。
「ご愁傷さまです」は遺族の気持ちに寄り添う言葉で、「あなたの心の痛みはよく分かります。あなたのことを心配しています」という気持ちを含む表現です。
「ご冥福をお祈りいたします」も頻繁に使われる表現ですが、大切な注意点があります。
この言葉は「死後の幸福を祈る」という意味を持つため、遺族ではなく故人に向けた言葉です。したがって遺族に伝える際は「〇〇様のご冥福をお祈りいたします」とする必要があります。
「冥福」は仏教由来の言葉のため、神式やキリスト教式の葬儀では使えません。また仏教の中でも、教えの観点から浄土真宗の葬儀では使いません。
こうした注意点まで解説できるのは、宗派ごとの作法を熟知した葬儀社ならではの強みです。
検索者の信頼につながりますので、必ず掲載するようにしましょう。
また、「哀悼の意を表します」は文語体のため、弔電などの文書には使えるものの、遺族に直接かける言葉には向かないことも補足しておくとよいでしょう。
お悔やみを伝える際の注意点
言葉の選び方だけでなく、お悔やみを伝える際の注意点についても掲載しておきましょう。参列者が無自覚に遺族を傷つけてしまうことを防ぐ、実用的な情報です。
掲載しておきたい注意点は次の2つです。
1つ目は、葬儀の場で遺族に死因を尋ねないことです。故人と親しい間柄であれば死因が気になるものですが、遺族は精神的に大きな負担を抱えているため、控えるべきである旨を案内します。
2つ目は、「頑張って」などの励ましの言葉を控えることです。励ましの言葉はかえって遺族の負担になることがあるため、通夜・葬儀の席では避けた方が無難であることを伝えましょう。
あわせて、遺族は一人ひとりに対応する余裕がないことから、「お悔やみは簡潔に伝えるべき」という点も掲載しておくと親切です。
宗教別のお悔やみの文例
代表的なお悔やみの言葉の多くは仏教の死生観に由来します。そのため、宗教別の使い分けを解説したコンテンツは高い価値を持ちます。神葬祭やキリスト教式の施行に対応している葬儀社であれば、掲載することで自社の対応力をアピールする機会にもなります。
掲載したい内容は以下の通りです。
神道では、亡くなった方は家の守り神になると考えられており、成仏や供養といった概念はありません。そのため神葬祭(神式の葬儀)では「御霊(みたま)の平安をお祈りいたします」といった言葉が一般的です。
キリスト教では、亡くなった方は神のもとに召され、いずれ復活すると信じられているため、死を悔やむという考え方をしません。「安らかな眠りを心よりお祈り申し上げます」など、安息を願う言葉がふさわしいと案内しましょう。

弔辞を依頼された方向けのコンテンツ|長さ・書き方・当日の流れ
「弔辞を依頼されたが、何をどうすればよいか分からない」という方は、切羽詰まった思いで検索しています。基本情報を網羅して掲載しておくことで、その不安な思いに一度で応えられるページになります。ここでは掲載すべき4つの項目を解説します。
なお、冒頭には「弔辞の依頼は、特段の事情がない限りお受けするのがマナーとされています」という一文を添えておきましょう。辞退を迷っている方の背中を押す、掲載価値の高い情報です。

弔辞の適切な長さと文字数の目安
具体的な数字を示すことで、実用性が大きく高まる項目です。弔辞の奉読(ほうどく)は通夜・葬儀の式中に設けられ、通常は1〜3名ほどが担当すること、時間にして3〜5分ほどであり、文字数は800〜1,200文字程度が目安であることを掲載しましょう。
弔辞の作成方法と体裁
正式な体裁と現代的な簡略形の両方を示しておくと、幅広い読者に対応できます。
掲載したい内容は次の通りです。
ただし近年は、便せんにペンで書き、白無地の封筒に入れる簡略形も一般的になりつつあります。
弔辞を納める奉書紙または封筒には「弔辞」と表書きします。文面は、故人に語りかけるような口語体で書くのが一般的です。
その一方で、社葬などでは文語体が用いられることもあります。また、弔辞は奉読後に祭壇へ供えられ、葬儀後は遺族が大切に保管します。
こうした背景も伝えることで、読者は弔辞をより丁寧に書くことの大切さを理解できます。
弔辞に盛り込む内容の順序
弔辞に決まった形式はありませんが、一般的な構成の型を示しておくと、文章が苦手な方でも書き進められます。次の流れを掲載しましょう。
- 故人の死を悼む言葉
- 故人の人柄や功績を讃える言葉
- 故人とご自身の関係や、具体的な思い出
- 遺族への慰めの言葉
- 故人の冥福を祈る言葉
弔辞奉読の一連の流れ
当日の所作への不安に応える項目です。「タイミングは司会者が声をかけるため心配ない」ことをまず伝えたうえで、次の流れを掲載します。
- 立ち上がって僧侶と遺族に一礼する
- 祭壇前に進んで一礼する
- 弔辞を包みから取り出し、左手に持つ
- 右手で巻紙または便せんを開き、包み紙は弔辞の下に持つ
- 遺影に一礼し、弔辞を両手で捧げるように持って、落ち着いて読み上げる
- 読み終わったら弔辞を再び納め、霊前に正面を向けて供える
- 遺影に一礼したのち、僧侶と遺族に一礼して席に戻る
読み方についても、「心を落ち着かせて、ゆっくりと故人に語りかけるように。できるだけ感情を抑え、穏やかで静かな口調で」といった助言を添えておきましょう。

故人との関係性ごとの弔辞文例|そのまま使える掲載素材
弔辞の内容は、書き手と故人との関係性によって変わります。関係性別の文例を掲載しておくことは、ページの実用価値を大きく高めます。
以下の2例は、表現を調整のうえ自社サイトの掲載素材としてご活用ください。
親しい友人・知人の場合の文例です。
(故人の人柄や思い出などのエピソード)
ご家族の皆様、〇〇さんとの急なお別れとなり、本当にお辛かったことと存じます。〇〇さん、安らかにお眠りください。」
会社関係の場合の文例です。
(故人の人柄や思い出などのエピソード)
〇〇さんを亡くされたご家族のお気持ちを思うと、かける言葉もありません。心よりご冥福をお祈りいたします。」
文例のバリエーションを増やしたい場合は、複数の葬儀社様サイトに掲載されている文例をまとめた「各葬儀社の弔辞文例」をご参照ください。
使うべきでない言葉の注意喚起も掲載する
弔事で避けるべき言葉の解説は、マナーコンテンツに欠かせない項目です。参列者が無自覚に使ってしまいやすい言葉だからこそ、注意喚起として掲載する価値があります。
不幸の重なりを連想させる忌み言葉
「重ね重ね」などの重ね言葉は、不幸が重なることを連想させるため「忌み言葉」として避けるべきとされています。「さまざま」「ますます」「くれぐれも」といった重ね言葉のほか、「繰り返し」「何度も」などの言葉も使用を控えるよう、具体例を挙げて注意喚起しましょう。
生死に関する直接的な表現
「死ぬ」「生きる」などの直接的な表現は遺族の心に負担をかけるため、「逝去」「生前」「お元気だった頃は」などと言い換えるべきであることも掲載します。避けるべき言葉と言い換え表現を対で示すと、読者がすぐに使える情報になります。

差別化のために加えたい3つの話題|参列できない方への対応

ここまで紹介した内容は、多くの葬儀社サイトに掲載されている一般的なものです。そこにいくつかの項目を加えることで、他社サイトとの差別化が期待できます。
特に有効なのが、「参列できない方」「参列できるか分からない方」に向けた情報です。参列の可否に関わらずサイトを訪れてもらえるコンテンツになります。
差別化の話題(1)弔電の送り方
葬儀に駆け付けられない場合の対応として弔電がありますが、送る機会自体が少ないため、依頼方法が分からない方は多いはずです。弔電サービスを扱う事業者を紹介するコンテンツを用意しておきましょう。
代表的なサービスを以下に紹介します。
- NTTグループ「D-MAIL」
- KDDIグループ・アルティウスリンク株式会社「でんぽっぽ」
- 株式会社KSGインターナショナル「e-denpo」
- セクションエッグ株式会社「ハート電報」
- 日本郵便株式会社「Webレタックス」
なお、各サービスの名称や提供内容は変更される場合があります。
例えば、NTT東日本・NTT西日本の電報は、2026年5月27日から特定信書便事業としての提供に切り替わり、料金体系も見直されています。
サイトに掲載する際は、必ず各社の最新情報を確認したうえで記載してください。
差別化の話題(2)供花の贈り方と注意点
供花は、参列する方・できない方のどちらからも贈れるため、幅広い読者に役立つ項目です。他社手配の供花を受け付けるかどうかは、各社で運用が分かれるところです。
だからこそ、自社サイトには「供花を贈りたい方は、まず葬儀社にご相談ください」という一文を掲載しておきましょう。
供花を贈りたい閲覧者を迷わせずに済むうえ、自社への問い合わせの流れ(導線)としても機能します。
読者が自分で花屋やインターネットから供花を手配する場合に向けては、次の注意点を掲載しておきましょう。
- 遺族に確認を取ってから贈ること
- 宗教に合った花を贈ること
- 式に間に合うように依頼すること
- 葬儀社が他社手配の供花を受け付けているかを確認すること
供花の受注体制そのものを整えたい場合は、注文用紙の作り方を解説した関連記事もご覧ください。
『葬儀社のホームページに掲載しておきたい供花・供物の「FAX注文用紙」何を書くべき?【事例もご紹介】』
差別化の話題(3)後日弔問の作法
葬儀当日に参列できなかった方が、後日弔問に訪れるケースも少なくありません。
基本的には自宅を訪ねることになるため、事前に遺族の都合への配慮が必要である旨を案内するコンテンツを用意しましょう。
3つの話題の効果的な使い方|概要のみ掲載し、詳細は別記事に分ける
弔電・供花・後日弔問の3つは、掘り下げればそれぞれ1記事分の分量になる話題です。
弔辞・お悔やみのページに詰め込まず、独立した記事として作成しましょう。弔辞・お悔やみのページでは概要の紹介と各記事へのリンクにとどめるのが効果的です。
この構成にしておけば、閲覧者は他社サイトへ移ることなく、自社サイトの中で疑問の答えにたどり着けます。
ページ同士がリンクでつながることで、閲覧者が続けて他のページも読みやすくなり(回遊率の向上)、検索エンジンからの評価にも良い影響が期待できます。
LINE(ライン)での訃報・お悔やみにも対応する|現代の弔意の伝え方
近年は、訃報の連絡やお悔やみの返信をLINEなどのメッセージアプリで行うケースが増えています。
「LINEでお悔やみを伝えてもよいのか」、「どんな文面が適切か」と迷う方も多いため、従来の対面・文書でのマナーに加えて、LINEでの文例を掲載しておくことも有効な差別化になります。
親族向け・友人向けそれぞれの訃報文とお悔やみ返信の文例は、関連記事でテンプレートとして紹介しています。自社サイトのコンテンツ作りの参考にしてください。
『LINE(ライン)での訃報文とお悔やみ返信文例集│葬儀社様のホームページですぐに使えるテンプレート7例[親族編]』
『LINE(ライン)での訃報文とお悔やみ返信文例集│葬儀社様のホームページですぐに使えるテンプレート8例[友人編]』
弔辞・お悔やみのコンテンツ制作に不安や疑問|葬儀屋.jpにお任せください

ここまで、葬儀社サイトに掲載したい弔辞・お悔やみの内容と、差別化のための話題を解説してきました。
しかし、これらを実際に記事として書き上げるのは、決して簡単ではありません。マナーに関する内容は、言葉遣いや宗教ごとの作法を一つ間違えるだけで、かえって自社の信頼を損ねるおそれがあります。
正確さが求められる一方で、検索で見つけてもらうための構成の工夫も必要です。搬送や打ち合わせ、施行に追われる日々のなかで、こうしたコンテンツの執筆にまで手が回らないという葬儀社様も多いのではないでしょうか。
だからこそ、コンテンツ制作は専門家に任せるという選択肢があります。
「葬儀屋.jp」では、葬儀社に特化した集客支援を長年提供しており、葬祭マナーに関する正確な知識と、検索で選ばれるための記事構成のノウハウをあわせ持っています。
「葬儀屋.jpのサービス紹介ページ」
葬儀業界に特化しているからこそ、宗教・宗派ごとの言葉遣いの違いや、地域のしきたりまで踏まえた、誤りのないコンテンツを制作できることが私たちの強みです。ホームページの文章の書き起こしから、既にある原稿の整理・校正まで、制作の負担を一括してお引き受けします。
『葬儀社さん向けホームページやアプローチブックの文章・原稿整理について』
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おわりに|マナー情報の発信は葬儀文化を伝える役割も担う
核家族化や家族葬の広がりにより、葬儀に参列する機会は減っており、若い世代では一度も参列した経験のない方も珍しくありません。
いざ参列する段となり、慌てて調べる方が多いからこそ、葬儀のプロである葬儀社からの正確な情報発信には大きな価値があります。自社サイトへの集客にとどまらず、葬儀の持つ意味や意義を次の世代に伝える役割も担っているのです。
本記事では、葬儀社のホームページに掲載したい弔辞・お悔やみのコンテンツについて解説し、掲載すべき項目や掲載素材の例、避けるべき言葉の注意点も紹介しています。
さらに、弔電・供花・後日弔問・LINEでのお悔やみ文例など、他社との差別化につながる話題も取り上げました。
まずは本記事で紹介した項目と掲載素材を、自社サイトのコンテンツとして整えることから始めてみてください。執筆や言葉遣いの確認に不安がある場合は、葬儀業界に特化した葬儀屋.jpまでお気軽にご相談ください。
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