葬儀で使用する供花のFAX発注書(注文書)で記載すべき項目を解説
お世話になった故人への贈り物に、供花を用いるのが葬儀においての慣習です。
そのため、葬儀社では供花を贈りたいと考えている方へ、発注書や注文書の用意をしておく必要があります。
本記事では、葬儀で使用する供花のFAX発注書・注文書に記載すべき項目を解説します。
もくじ
供花の発注書の役割・重要性について
供花の発注書には2つの役割があります。
1つ目の役割は、供花の発注書があると、注文ミスを防げる点です。
以前までは、1対(2基)で送る習慣がありましたが、現在では1基のみで贈るのが主流になっています。
そのため、どのくらいの数を送るのか、発注書で明確にしておくと、葬儀会社側・贈り主(依頼主)側の双方でミスなく手配ができます。
2つ目は、認知度の向上です。
発注書を送ってもらった後は、必ず依頼主へ請求書の送付を行います。
そのため、依頼主の記憶に残りやすく、自社の葬儀に関連するサービス利用のきっかけに繋がる場合もあるでしょう。
葬儀で使用する供花のFAX発注書(注文書)で記載すべき項目
葬儀で使用する供花のFAX発注書で記載すべき項目について解説します。
以下を参考に、葬儀社さんごとに、省略・追加したい項目などを洗い出して作成しましょう。
依頼主・注文者の氏名・電話番号(FAX番号)
まずは依頼主・注文者の情報を入力してもらう項目です。
氏名・電話番号・FAX番号に加えて、必要な場合は葬儀社側の担当者名の記入欄を設けておきましょう。
喪家の方が依頼する場合も考えられるので、その場合は氏名の部分を「御喪家名」にしておくと親切です。
御芳名(名札名)
供花には、誰から送られたかを記名する名札を一緒に飾ります。
そのため、発注書にも御芳名(フリガナもつけておく)を記載してもらう項目を設けておきましょう。
ただし、後芳名を記載する際に注意したいのは、判別が難しい漢字です。(斎藤・齋藤など)
PCなどから発注書を作成してもらう際には、漢字を間違えないために、なるべくフォントを指定して記載してもらう(楷書体・明朝体など)ようにしてください。
また、手書きで発注書を記入してもらう場合は、できるだけ丁寧に正確に書いてもらう旨を記載しておくといいでしょう。
数量・種類
発注ミスを少なくするには、供花の数量・種類の項目を設けましょう。
発注書に記載の余地があるなら、簡単に種類と内容を記載しておくと、依頼主側もわかりやすくなります。
複数ある場合には、品番を設定しておき、番号で入力してもらうとわかりやすいです。
また、数量については「◯対」ではなく「◯基」で記載しておくと、依頼主側も時代に合った注文ができます。
金額欄
供花の種類とあわせて金額も記載しておくと双方に相違が生じるのを防げます。
もし、供花を提供するプランが1種類しかない場合は、「1基◯◯円」と記載すれば問題ないでしょう。
金額があれば、どのくらい発注するか判断しやすいため、できるだけ記載できるように項目のスペースを確保しておいてください。
お支払い方法
供花の支払い方法は、次のどちらかを選べるようにしましょう。
- ・式場精算(当日現金支払い)
- ・振込
式場精算の場合は領収書、振込の場合は請求書の発送をする旨を忘れずに記載してください。
クレジットカードでの支払いに対応している場合は、その旨を注意書きしておくのもいいかもしれません。
請求先情報
請求先情報は、支払い方法を振り込みにした方に記載してもらう項目です。
氏名(会社・事業名)・住所・電話番号(FAX番号)を設定しておきましょう。
自社情報
発注書には、必ず自社情報を記載しておく必要があります。
会社名・住所・電話番号・FAX番号を記載して、発注書を送ってもらえるようにしておきましょう。
供花を注文する際の注意点
供花を注文する際に、依頼主が知っておくべき注意点が2つあります。
- ・葬儀で供花の受け取りをお断りしていないかどうか
- ・宗教によってふさわしい供花が異なる
喪家のご意向によって、供花の受け取りを断っている場合、無理に送るのは迷惑になる可能性あります。
そのため、受け取りをお断りしているかは、発注前に喪家に必ず確認しておくようにしましょう。
宗教によって、以下のような花を贈るのが一般的です。
- 仏教・神道:菊・ユリ・カーネーション
- キリスト教:洋花
また、カゴ盛りや十字架型などの形状や、地域によってルールが異なるので、受け取りと合わせて確認しておくようご案内してください。
まとめ
今回は、葬儀で使用する供花のFAX発注書(注文書)について解説しました。
故人に感謝を伝える意味でも供花を贈りたい方は多くいらっしゃいます。
その際に、余計なトラブルが起こらぬよう、発注書・注文者は丁寧に制作しておきましょう。