葬儀社ホームページにおける樹木葬サービスの紹介方法まとめ|価格やサービス範囲などを解説
葬儀単価の減少や、利用者獲得競争の激化といった課題を抱える葬儀業界では、アフターサービスに力を入れる企業も増えつつあります。
葬儀社様のアフターサービスとしては、葬儀と親和性の高い仏壇や墓地・墓石が代表的でした。しかし近年では、樹木葬の需要が高まりをみせており、取り扱う葬儀社様も増えているようです。
こうした事情から、規模の大小を問わず、さまざまな葬儀社様が樹木葬サービスを提供しており、自社ホームページでも紹介しています。
そのため、同業他社との差別化を図るうえで、自社ホームページにおける樹木葬サービスの掲載方法に悩まれる葬儀社様も多いようです。
そこで本記事では、樹木葬に対する消費者ニーズを分析しながら、葬儀社ホームページにおける樹木葬サービスの掲載方法について解説いたします。
記事後半では、葬祭各社の事例をいくつか紹介しておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
樹木葬とは
樹木葬とは、従来のような石の墓標ではなく、シンボルツリーをご供養の対象とする納骨方法です。
樹木葬墓地は、人里離れた山間部などに設けられる「里山型」と、都市部や周辺の郊外地域に設置される「公園型・庭園型」に大別されます。
里山型
里山型の樹木葬とは、寺院が所有する山林などに設けられた埋葬地に、故人様のご遺骨を納めるご供養方法です。
大規模な開発工事をおこなうことなく、自然の地形をそのまま活かすのが通例となっています。
シンボルツリーの根元に直接ご遺骨を埋蔵する納骨方法がとられるため、亡くなった後は「自然に還りたい」と希望する方に多く選ばれています。
土壌など周辺環境や、近隣住民に与える心理的な影響に配慮し、埋葬地は住宅地から離れた場所に設けられるのが一般的です。
その多くが山間地などに位置しており、交通の便が良い場所ではないため、埋葬場所に直接お墓参りに訪れるのは難しくなります。
そのため、里山型の樹木葬を選んだご遺族様の中には、埋葬地がある山そのものを、ご供養の対象としている方もいらっしゃるようです。
もともと樹木葬は、里山の保全という目的を併せ持つ納骨方法ですので、里山型は樹木葬本来の姿といえるでしょう。
公園型・庭園型
公園型・庭園型の樹木葬とは、霊園の一部に設けられた公園のようなスペースにシンボルツリーを設置し、その周辺にご遺骨を納めるご供養方法です。
住宅地域や商業地域に隣接したエリアでも設置可能なため、近年になって新たに開発された樹木葬墓地の多くが、公園型・庭園型を選択しています。
シンボルツリーをご供養の対象とするという共通点はあるものの、里山型と公園型・庭園型では納骨方法に違いがみられます。
公園型・庭園型の樹木葬墓地は「都市型」とも呼ばれ、近隣に住宅地があるケースも多いため、周辺地域の土壌や水質に悪影響を及ぼさないよう、徹底した管理が必要です。
そのため公園型・庭園型樹木葬墓地の多くでは、ご遺骨を専用容器に納めた状態で埋蔵する、あるいは納骨スペースを石材などで仕切るなど、ご遺骨が土壌に直接触れないように工夫が施されています。
また上記のような納骨方法をとっているため、公園型・庭園型の樹木葬墓地では、個別区画の設置が可能です。
納骨スペースの上に名前を彫刻したプレートなどを設置できる霊園では、従来の家族墓に近いかたちでのお墓参りもできます。
樹木葬に関するデータ
樹木葬に関して、行政による全国的な大規模調査などはおこなわれていないため、消費者ニーズを正確に指し示す直近のデータは、残念ながら今のところ存在しません。
そのため、消費者ニーズの傾向をうかがい知るためのデータは、民間企業や業界団体によるアンケート調査の結果が中心となります。
民間企業による調査としては、毎年「お墓の消費者全国実態調査」を実施している鎌倉新書のデータが代表的で、多くのメディアでも利用されています。
とはいえ、鎌倉新書も営利企業ですので、少しでも公平性を保つために、本記事では複数の民間企業や業界団体が発信しているデータを組み合わせて分析します。
樹木葬の認知度
「樹木葬」というご遺骨の埋蔵方法は、1999年に岩手県一関市の祥雲寺でおこなわれたのが最初といわれており、すでに誕生から20年以上が経過しています。
比較的新しい供養方法ではあるものの、全国石製品協同組合(全石協)が実施した「樹木葬の認知度」についてのアンケート調査によると、「聞いたことはあるが詳しいことは知らない(42.2%)」「知っている(39.6%)」の両方を合わせると、8割以上の方が認知しているという結果になりました。
上記の結果をみると「樹木葬」という言葉自体は、一般消費者にある程度は認知されてはいるものの、具体的な内容については把握していないという方も少なくないようです。
樹木葬への利用意向
葬送に対する考え方は地域ごとに異なり、都市部を中心としたエリアでは新しい形式に対しても寛容に受け入れられている一方、ご年配の方が多い地域などでは保守的な考えが大勢を占める傾向にあります。
そのため樹木葬の需要にも地域差がありますが、全国的には利用を希望される方が多いようです。
下のグラフは、お墓のポータルサイト「いいお墓」と「お墓探し」によっておこなわれた、お墓の種類に関する調査の結果で、いずれも樹木葬が最多となっています。
両社の調査はサンプル数(いいお墓:660・お墓探し:332)が限られますが、アンケート調査の結果にもとづくデータですので、少なくとも「樹木葬」に対する消費者ニーズは、全国的に一定以上のレベルにあると考えられます。
*2024年3月12日に発表された『【第15回】お墓の消費者全国実態調査(2024年)霊園・墓地・墓石選びの最新動向』では、樹木葬を選択した方の割合が48.7%と、わずかに減少しました。
樹木葬霊園に対する消費者ニーズ
樹木葬を検討されている方が霊園選びで重視するポイントは人ぞれぞれとはいえ、多くの方が求める条件は葬儀社様でも把握しておくべきでしょう。
下のグラフは、全国石製品協同組合(全石協)がおこなった『”樹木葬”の認知度アンケート調査において、樹木葬選びで重視する点をまとめたものです。
グラフを確認すると、以下の点については半数近くの方が条件にあげています。
- 年間管理料不要
- 購入価格が安い
- 檀家になる必要がない
- 自宅から近い
上記の条件を考慮すると、樹木葬霊園を選ぶポイントとしては「費用」「宗旨宗派不問」「アクセスの利便性」が重点になりそうです。
とはいえ、同業他社との差別化を図るためには、独自のサービスも必要となりますので、上記以外の条件にも目を向けるべきでしょう。
中でも特に「ペットと一緒に納骨可」という条件は、近年におけるペット葬需要の高まりを考慮すると、大きな強みになる可能性が高いでしょう。
同じ墓地区画に納骨するのが難しい場合でも、ペットの納骨スペースが同一霊園内に設置しているだけで、ペットを飼育されている方にとっては魅力的に映ると考えられます。
樹木葬の費用相場
樹木葬の費用相場は、霊園の立地条件や納骨方法・利用可能期間によって大きな差があります。
特に利用可能期間については、長くなるほど高額になる傾向があるうえ、別途に年間管理料が必要になるケースも少なくありません。
また「樹木葬」という名称であっても、対応している納骨方法は霊園ごとに異なります。
同一敷地内に、納骨方法が異なる複数の樹木葬区画を設けている霊園では、それぞれの区画で金額設定に差があるのが一般的です。
樹木葬墓地の納骨方法は霊園ごとに細かな違いがありますが、基本的には合祀墓形式・集合墓形式・個別墓形式の3種類に大別されます。
それぞれの特徴と、おおまかな費用相場をまとめたのが、以下の表になります。
納骨方法 | 概要 | 費用相場 |
合祀墓形式 |
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3万円~20万円ほど |
集合墓形式 |
|
15万円~60万円ほど |
個別墓形式 |
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30万円~150万円ほど |
*都市部に設置された霊園では、上記よりも高額になる可能性があります。
個別墓形式の樹木葬墓地は、費用が100万円を超えるケースもありますが、墓石の建立が必要ない分、従来の家族墓にくらべると費用も軽減されています。
また合祀墓形式の樹木葬墓地は、遺骨を取り出せないというデメリットはあるものの、10万円以下で利用できる霊園も珍しくありません。
樹木葬が人気を集める理由
故人様の納骨先として「樹木葬」を選ぶ理由としては、一般的に「自然に還りたい」「緑豊かな場所で眠りにつきたい」などが多いイメージでしょう。
しかし実際の納骨先選びには、家庭ごとに異なるさまざまな事情が関係してくることから、樹木葬を選択する理由も、それほどシンプルではないようです。
この章では、比較的新しいご供養方法である樹木葬が、これほど人気を集めるに至った経緯について、さまざまな視点から考察いたします。
開放的で明るい雰囲気
従来の墓地は、立ち並ぶ背の高い墓石に視界が遮られていたため、どちらかというと閉鎖的で暗いイメージでした。
しかし樹木葬墓地では、シンボルツリーの根元、もしくは周囲の比較的低い位置に納骨スペースが設けられるため、圧迫感のない開放的な雰囲気の空間になっています。
また公園型・庭園型の樹木葬墓地では、花壇や植栽がしつらえられていたり、芝生が敷き詰められていたりと、自然豊かな環境を整えられているケースが多くみられます。
季節の移り変わりによって景色が変わるため、お墓参りに訪れるご遺族様が四季を感じられるのも、樹木葬墓地がもつ魅力の1つでしょう。
改葬(かいそう)の増加
近年では「墓じまい」という言葉を、報道などで耳にする機会も増えています。「墓じまい」という言葉の響きから、先祖代々のご遺骨を処分して、お墓を閉じてしまうケースをイメージする方が多いかもしれません。
しかし実際のところ、上記のようなケースが極端に増えているわけではなく、「お墓が遠方にあるため管理が困難」「居住地に近い場所で供養したい」などの理由から、居住地近くの霊園などに、お墓を引っ越す「改葬(かいそう)」が大半を占めているようです。
上記グラフは、厚生労働省が発表した改葬件数の推移を示しています。
若干の増減はあるものの、2010年の時点で7万件ほどだった改葬件数が、ここ最近は12万件前後で推移しており、実際に改葬件数が右肩上がりに増加しているのは明らかです。
改葬にあたっては、元々のお墓からご遺骨を取り出し、新しい納骨先に移動する作業が必要となります。
この改葬先として、従来のお墓にくらべて開放的で、明るい雰囲気の樹木葬墓地を選ぶ方が多いようです。
また改葬を実行するためには、墓石を撤去して更地に戻したうえで墓地管理者に返還する必要があります。
墓石の撤去費用は1㎡あたり10~15万円ほどが相場とされていますし、閉願供養も必要となりますので、総額で20~50万円ほどかかるのが一般的です。
こうした事情を考慮すると、改葬先の費用は抑えるために、費用負担の少ない樹木葬を選択する方も多いと考えられます。
費用面での負担が抑えられる
従来の墓地では、区画の永代使用料に加え、墓石の建立が必要となるため、最低でも100万円以上の費用を用意しなければなりませんでした。
加えて地価の高い都市部周辺では、墓地区画の永代使用料だけでも100万円以上になるケースが多いため、費用総額が300万円を超えることも珍しくありません。
しかし樹木葬墓地ではシンボルツリーをご供養の対象とするため、ご遺族様自身で墓石を用意する必要はありません。
1本のシンボルツリー周辺に複数のご遺骨を埋蔵する合祀墓形式であれば、東京23区内でも10万円台で利用できる霊園が数多く存在します。
また家族で利用可能な個別墓形式でも、必要となる納骨スペースの広さは限られるため、価格が100万円以下に設定されている霊園も少なくありません。
本記事の執筆にあたり、数多くの樹木葬墓地情報に接しましたが、霊園規模の大小を問わず、家族向け(4~5名用)の樹木葬区画を設けているケースが多数みられました。
各霊園では、当然ながら事前に消費者ニーズ調査を実施していると考えられますので、家族向け樹木葬区画にも一定以上の需要はあるようです。
永代供養墓として
少子高齢化や核家族化が進行した現在の日本では、「お墓を受け継ぐ身内がいない」「子供や孫に負担をかけたくない」などの理由から、納骨先・改葬先として永代供養墓の需要が高まりつつあります。
樹木葬墓地を選択する方の中には、永代供養を目的としている方も少なくないようです。
合祀墓形式の樹木葬墓地のほとんどは、永代供養付きで提供されています。
また個別に納骨スペースが設けられた集合墓形式や個別墓形式でも、その多くに利用期限が設定されており、一定期間経過後にご遺骨を永代供養墓に移して、合祀されるのが一般的です。(*期限の定めがない樹木葬墓地もあります。)
一般的な墓地区画では、お墓の承継者が不在になった場合、墓地の規約に則り無縁仏として処理されます。
しかし永代供養が付帯する樹木葬墓地であれば、お墓を受け継ぐ人がいない方でも、安心して利用できるでしょう。
葬儀社ホームページでの樹木葬サービス紹介方法
樹木葬需要の高まりを受け、すでに多くの葬儀社様で樹木葬墓地の紹介サービスを提供しています。
しかしサービスの提供方法は一様ではなく、葬儀社様ごとに独自の手法を取って、他社との差別化を図っているようです。
提携樹木葬墓地を紹介
地域密着型の中小葬儀社様では、樹木葬墓地を取り扱っている地元の寺院や霊園管理事業者と提携して、樹木葬サービスを提供するケースが多いようです。
また全国を対象に事業を展開する葬儀ポータルサイトでは、各地の霊園と提携して樹木葬サービスを提供しているほか、独自プランを設定しているケースもみられます。
樹木葬墓地を運営している外部事業者(石材店など)や宗教法人と提携する場合、大規模な初期投資を必要としないため、中小規模の葬儀社様でも取り組みやすい手法といえるでしょう。
また地域密着型の葬儀社様を利用される方は、ほとんどが周辺地域の住民と考えられますので、同じ地域に設置された寺院や石材業者との提携は、将来的に本業である葬儀事業に良い影響をもたらす可能性もあります。
自社運営霊園を紹介
墓地の経営主体については、厚生労働省より『墓地経営主体は、市町村等の地方公共団体が原則であり、これによりがたい事情があっても宗教法人又は公益法人等に限られること。』とする通達が出されています。
原則的に、営利企業である葬祭事業者が、直接的に墓地や霊園を経営することはできないものの、運営・管理を担うことは可能です。
大手葬儀社や冠婚葬祭互助会などでは、墓地・霊園の管理・運営事業を展開しているところも多く、樹木葬墓地を取り扱っているケースも珍しくありません。
また近年では、墓石販売や霊園の管理運営を中核事業とする企業が、葬儀事業に参入するケースも増えています。
こうしたケースでは、当然ながら自社が管理運営している樹木葬墓地を紹介しています。
とはいえ自社で霊園を運営管理するためには、専門的な知識やノウハウが必要となりますので、やや難易度の高い手法といえるでしょう。
葬儀とセットで販売
葬儀社様の中には、樹木葬墓地を紹介するだけでなく、葬儀と樹木葬をセットにしたプランを提供しています。
葬儀社様が樹木葬サービスを取り扱うことで、ご遺族様が得られる最大のメリットは、葬儀から納骨までをワンストップでサポートしてもらえる点です。
葬儀+樹木葬セットプランの提供は、このメリットをアピールするうえで、非常に有効な手法といえるでしょう。
こうしたプランの多くは《直葬(火葬式)+永代供養付き合祀型樹木葬》の構成で提供されています。
同様の取り組みは、合祀型の永代供養墓や納骨堂などでもみられることから、今後さらに広がりをみせる可能性が高いでしょう。
必要最小限の出費で、葬儀から納骨まで任せられる上記のようなプランは、経済的な理由などから、故人様のご供養に費用をかけられないご遺族様の利用を想定していると考えられます。
また2016年に成立した『成年後見の事務の円滑化を図るための民法及び家事事件手続法の一部を改正する法律』により、成年後見人が行うことができる死後事務に「その死体の火葬又は埋葬に関する契約の締結」が明記されたことから、身寄りがない方の成年後見人を対象に含めている可能性もありそうです。
樹木葬サービスを提供している葬儀社9選
樹木葬サービスの提供を検討している葬儀社様にとって、先行事例の把握は不可欠でしょう。
ここからは、すでに樹木葬サービスを提供している葬儀社様の中から、ホームページに具体的な情報を掲載している事例を中心に、特徴やサービス範囲・価格も含めて9件ご紹介いたします。
キーワード検索時に表示されるタイトル・メタディスクリプションも併せて紹介いたしますので、業務の参考にしていただければと存じます。
株式会社ニチリョク
株式会社ニチリョクは、東京都や神奈川県を中心にお墓事業と葬儀事業を展開しており、葬儀業界で数少ない上場企業の1つです。
同社では、終活から葬儀・お墓・供養まで包括的にサポートする「シルバーファミリーコンサルティング」を打ち出しています。
そのため樹木葬サービスにおいても、自社で運営・管理している多摩聖地霊園(東京都西多摩郡日ノ出町)・横浜三保浄苑(神奈川県横浜市)・八千代悠久の郷霊園(千葉県八千代市*完売)を紹介しています。
上記3つの霊園では、合祀型から二人用個別区画・家族向け個別区画まで多種多様なプランが用意されていますが、人気が高いためか完売となっている区画も多く、2024年3月時点で利用できるのは3プラン(多摩聖地霊園:2プラン・横浜三保浄苑:1プラン)のみとなっているようです。
サービス名称 | ニチリョクの樹木葬・自然葬 |
特徴 | 希望に合わせて選べる豊富なプラン |
価格 | ■多摩聖地霊園
個別型樹木葬「桜寿」68万円~ ■横浜三保浄苑 滝の樹木葬 おひとり様30万円~ *上記は現時点で販売されているもののみ |
サービスページ | https://e-reien.jp/lp/shizensou/ |
タイトル | ニチリョクの樹木葬・自然葬 – [ニチリョク霊園公式ホームページ] |
ディスクリプション | 樹木葬・自然葬をお求めなら、ニチリョクがご紹介する今注目の永代供養付き樹木葬。東京【多摩聖地霊園】・神奈川【横浜三保浄苑】・千葉【八千代悠久の郷霊園】をご紹介します。 |
いずみ葬祭
株式会社 いずみ浄苑が管理運営する町田いずみ浄苑では、敷地内に設けられた2つの式場「いずみ会館」「泉心庵(せんしんあん)」を中心に、いずみ葬祭名義で葬祭サービスを提供しています。
町田いずみ浄苑内には数多くの樹木葬区画が整備されていますが、2024年3月時点で申し込みを受け付けているのは、セピアガーデン・ローズガーデンいずみ・桜の里 桜小径・桜小径花あかり・桜葬墓地 詩桜里の4区画、および藝術(アート)樹林葬:妖精の森のみです。
また、いずみ葬祭では、直葬プランと合祀型永代供養墓がセットになった「まごころパック」を390,200円(税込)で提供しています。
まごころパックに含まれる永代供養墓地 メモリアルハーモニー 〜奏〜(かなで)は、厳密には樹木葬ではないものの、さまざまな植栽や芝生で囲まれている様子は、樹木葬に近い印象です。
町田いずみ浄苑では、近隣駅から直通バスを運行しています。
(小田急小田原線 鶴川駅より8分・京王相模原線 若葉台駅より6分)
サービス名称 | 樹木葬 自然に還る公園墓地の町田いずみ浄苑 |
特徴 |
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選ばれる理由 |
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価格 |
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サービスページ | https://www.izumijouen.co.jp/lp_jumoku/ |
タイトル | [都内最大級]樹木葬 自然に還る公園墓地の町田いずみ浄苑 | 町田いずみ浄苑 | 町田いずみ浄苑【公式】 |
ディスクリプション | [都内最大級]樹木葬 自然に還る公園墓地の町田いずみ浄苑 自然に還りたいと思っている方 墓守りで子供・孫に負担をかけたくないと思っている方 家単位のお墓は違和感、好きな人・ペットと眠りたい方 経済的な負担はできる限り軽くしたいという方 資料は無料です。お気軽にご請求ください。樹木葬って?樹木を墓標とするお墓の事です。「自然に還る」という考え方や、価値観・生活の多様化により、近年人気が高まっているお墓です。町田いずみ浄苑の樹木葬は、都内最大級!いろいろなタイプの樹木葬がお選びいただけます。(生前予約OK!) |
株式会社 さくら祭典
株式会社 さくら祭典では、樹木葬墓地そのものを紹介するのではなく、葬儀と樹木葬をセットにした「自然葬プラン」というかたちで提供しています。
同社のホームページには、一例として「直葬パック+バラの樹木葬」と「家族葬+さくらの樹木葬」の2プランが掲載されていますが、実際には他の葬儀プランと自由に組み合わせられるようです。
自然葬プランは、岡山県内で墓石関連事業を展開する株式会社 石豊(いしとよ)の「自然葬 バラと桜の樹木葬」がベースになっているようですので、両社は提携関係にあると考えられます。
またさくら祭典では、葬儀と海洋散骨をセットにした自然葬プランも提供されています。
サービス名称 | さくら祭典の選べるワンストップサービス 自然葬 |
このような方に |
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価格 |
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サービスページ | https://www.sakura-saiten.co.jp/funeral/natural-funeral/ |
タイトル | 自然葬プラン | 【わかりやすい価格で安心】岡山の家族葬・葬儀|さくら祭典(公式) |
ディスクリプション | 記載なし |
ーOHAKOー小さなお葬式の樹木葬(株式会社ユニクエスト)
OHAKOは、株式会社ユニクエストが2017年11月にリリースしたお墓のポータルサイトです。
同サイトでは、全国の樹木葬墓地を紹介しているほか、独自プラン「小さなお葬式の樹木葬」として「合祀納骨プラン」「一部個別納骨プラン(お1人様用・お2人様用)」「全部個別納骨プラン(お1人様用・お2人様用)」の3種類を用意しています。
上記プランを利用できるのは、現在(2024年3月)のところ、谷中 観音寺(東京都台東区)・かろうと東京(東京都港区)・平和公園 慶栄寺墓地(名古屋市千種区)・生魂山 齢延寺(大阪市天王寺区)・地蔵院(千葉県船橋市)・見性院(埼玉県熊谷市)の6か所です。
また同サイトでは、改葬の際に必要となる墓石の撤去やご遺骨の移送をセットにした「お墓のお引越し(基本プラン:税込249,000円~)」も提供しています。
サービス名称 | 小さなお葬式の樹木葬 |
特徴 |
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価格 |
*寺院により異なる |
サービスページ | https://ohako.osohshiki.jp/jumoku |
タイトル | 小さなお葬式の樹木葬 │ 【OHAKO-おはこ-】納骨先・墓地・霊園探しなら |
ディスクリプション | 小さなお葬式の樹木葬についてご紹介いたします。生前契約可能・維持費不要・永代供養付きの樹木葬を東京・名古屋・大阪など主要都市をはじめ一律料金にて展開中。樹木葬以外にも全国の納骨場所・納骨タイプからお客様のご希望に合った納骨先が探せます。納骨先・墓地・霊園探しならOHAKOをご利用下さい。 |
イオンのお葬式(イオンライフ株式会社)
「イオンのお葬式」は、流通大手であるイオンのグループ企業「イオンライフ株式会社」が運営する葬儀ポータルサイトです。
同サイトでは、利用者向けにさまざまなアフターサービスを用意しており、樹木葬は永代供養の一部として提供されています。
同サイトで紹介されている樹木葬対応の寺院・霊園は、以下の9か所です。
- 常陸国出雲大社(茨城県笠間市)
- 清福寺(埼玉県久喜市)
- 證大寺 《森林公園昭和浄苑》(埼玉県東松山市)
- 法光寺(千葉県市原市)
- 慈光院(山梨県甲府市)
- 大雄院(愛知県長久手市)
- やすらぎの丘霊苑(大阪府枚方市)
- 箕面ピーステンボス(大阪府箕面市)
- ふれあい聖地霊園(広島県広島市西区)
上記の寺院・霊園の樹木葬墓地については、一部を除いて「イオンのお葬式利用・生前予約」による割引、もしくはイオンライフ価格が適用されています。
しかしイオンのお葬式独自のプラン設定などは無いため、費用や条件は各寺院・霊園で大きく異なります。
基本的には募集代行という形式をとっており、利用者と寺院・霊園をつなぐ役割に徹している印象です。
サービス名称 | 樹木葬 |
特徴 |
*その他の条件については、寺院により異なるため、詳細は各寺院・霊園ページを参照ください。 |
価格 | 5万円~100万円
*寺院により異なるため、詳細については各寺院・霊園ページを参照ください。 |
サービスページ | https://www.aeonlife.jp/altar/jyumokusou/ |
タイトル | お墓 樹木葬 | 葬儀・家族葬なら【イオンのお葬式】 |
ディスクリプション | 墓所形態の樹木葬に関してはこちらをご覧ください。ご位牌、お仏壇、墓地、墓石のご相談を承ります。お葬式・葬儀はイオンにお任せください。ご相談は「24時間365日」無料にて承ります。 |
葬儀会館ティア(株式会社ティア)
東海地方を中心に153会館(FC含む)を展開し、年間実績2万件以上を誇る株式会社ティアは、葬儀業界でわずか7社しかない上場企業の1社です。
同社では、既存の樹木葬墓地を紹介するのではなく、名古屋市内2ヶ所にティアの樹木葬「樹木想」を創り、自社葬儀の利用者を中心に提案しているようです。
「樹木想」は、平和公園 真柳寺(名古屋市千種区)、および中川 空雲寺(名古屋市中川区)に設置されましたが、すでに空雲寺の樹木葬区画は完売となっています。
平和公園には、戦後の大規模な区画整理事業にともない、市内278寺の寺院墓地が移転されましたが、真柳寺もそのうちの1寺です。
ティアでは「樹木想」にかなり力を入れているようで、同社ホームページのヘッダー直下にバナーを設置し、積極的にアピールしています。
また「樹木想」では、契約者全員の納骨が完了してから13年後に合同供養墓へ合祀され、その後は管理寺院によって供養を続けるのが、基本的な流れになっているようです。
サービス名称 | ティアの樹木葬 樹木想 |
特徴 | ■永代管理の樹木葬 最後に入られた方から約13年後に合同供養墓へ合祀し、永代にわたり寺院が故人様を供養いたします。※合祀する年数は寺院によって異なります。 ■宗旨・宗派不問 ■一貫したサポート体制 ■管理費不要管理費も含んだ金額です。そのため、跡継ぎの心配がなく安心です。 ■生前契約可能生前にお墓を購入することを 「寿陵(じゅりょう)」といい、大変縁起のよいことです。安心できる場所をぜひお求めください。 ■お墓の移動・墓じまい今あるお墓の移動や墓じまいも承っております。弊社専任スタッフが墓地の確認、見積もりをご提案させていただきます。 |
価格 |
|
サービスページ | https://www.tear.co.jp/kuyou/jumokusou/ |
タイトル | ティアの樹木葬 – 愛知県名古屋市の樹木葬・永代供養の費用・霊園のご案内 |
ディスクリプション | 愛知県名古屋市の樹木葬をお探しならティアにお任せください。管理費不要・33万円~。樹木葬とは、樹木の下や周辺に遺骨を埋葬する新しいお墓の形です。自然に還ることを大切にする方や、お墓参りが難しい方などにおすすめです。お墓を探している方や墓じまいをお考えの方はお気軽にご相談ください。 |
株式会社東京葬祭
首都圏を中心に葬祭事業を展開する株式会社東京葬祭では、同社のグループ企業「株式会社ファミリア」が指定石材店となっている、千葉県鎌ケ谷市の「森のお墓・自然聖苑」をホームページ内で紹介しています。
特に割引制度などの特典については言及がないことから、シンプルに紹介のみをおこなっているようです。
「森のお墓・自然聖苑」の自然葬区画は、1人用の『輝(かがやき)』と、最大3名まで埋葬可能な『和(なごみ)』の2種類が用意されています。
『輝(かがやき)』をご夫婦で利用する場合は、隣接する区画を選ぶこともできるようです。
「森のお墓・自然聖苑」では、紹介動画が公開されています。
サービス名称 | 樹木葬 森のすみか |
特徴 | ■特徴1 宗教宗派問わず 当霊園では、宗教宗派問わずどなたでもお求めいただけます。宗教宗派の異なるご家族や、改宗などの事情で改葬される方もご安心してお選びいただけます。■特徴2 法要プランが充実法要施設も充実していますのでお客様に合わせた法要プランをお選びいただけます。■特徴3 休息スペースの充実園内各所に休息スペースのご用意がございます。各ご家庭に合わせたお参りが出来ます。■特徴4 無料送迎バス江戸川区内、鎌ヶ谷市内より毎日送迎バスの運行があります。■特徴5 バリアフリーで安心園内は全てバリアフリー設計です。小さいお子様からご年配の方まで安心してお参りいただけます。■特徴6 ご希望に沿ったご提案 当園ではお墓ディレクターが毎日常勤しております。ご希望に沿ったプランをご提案します。 |
価格 | 『輝(かがやき)』
『和(なごみ)』
|
サービスページ | https://www.tokyo-sousai.co.jp/nature/ |
タイトル | 自然葬プランのご紹介 -【公式 東京葬祭】葬儀専門45年・首都圏で年間3,000件の実績。葬儀・お葬式・家族葬ならお任せください |
ディスクリプション | 首都圏の葬儀・お葬式・家族葬のことなら【東京葬祭】にお任せください。「自然へ還る」という新しいお墓のスタイルである自然葬(樹木葬・海洋葬)など、故人様の思いを大切にし、最も合った葬儀スタイルをご提案しております。お電話またはメールにて当斎場へお気軽にご相談ください。24時間365日対応・全宗派に対応。 |
ドリーマー高知葬祭(株式会社ドリーマー)
高知県・愛媛県で冠婚葬祭互助会事業を営む株式会社ドリーマーの葬祭事業「ドリーマー高知葬祭」では、公益財団法人太平洋福祉協会(高知県高知市)が管理・運営している霊園を中心に、高知県内7か所の樹木葬を紹介しています。
同社が紹介している樹木葬区画では、小さな墓石型(30cm×10cm)の銘板が初期費用に含まれており、無料で文字が入れられるようです。
*銘板オプション費用→オリジナルデザイン:15,000円・色付け:30,000円~
- 城見ヶ丘メモリアル霊園(高知県高知市)
- 高知清風霊園(高知県高知市)
- 天翔霊園(高知県高知市)
- 太平洋霊園(高知県高知市)
- 南国こごめ霊園(高知県南国市)
- 荒倉霊園(高知県高知市)
- 介良霊園(高知県高知市)
- 双海霊園(高知県四万十市)
ドリーマー高知葬祭では、主に販売とアフターフォローをおこなっているようです。
また樹木葬ご成約の方に、ドリーマー限定特典として、カタログギフト「Ramie(ラミー)」と、ドリーマーでの冠婚葬祭で使える1万円分の施行割引券を提供しています。
(詳細はパンフレットに記載されています)
サービス名称 | 樹木葬 |
特徴 | ■跡継ぎがいなくても安心! 家族・個人でも利用できる霊園です!お墓の承継者が不要ですので、煩雑な手続きもなく安心して購入できます。個人、ご夫婦、ご家族と使用用途が多くあります。■納骨後永代にわたり安心供養 生前に夫婦でご契約。期間制限はありません。事前に「生きた証」を彫刻することも出来ます。■これまでの宗旨宗派は自由です これまでの宗旨宗派は問いません。どんな方でも、安心してご利用いただけます。■安心の永代供養毎年1回、皆様の供養を願って供養祭を開催しております。樹木葬に期間の区切りは無く、永代にわたり供養させて頂きます。ご希望により、個別供養も承ります。■お墓の引っ越し承ります今あるお墓の移動や墓じまいも承っております。樹木葬1名用に先祖墓としておまとめもOK.■相談は何回でも無料ご相談&お見積りは何度でも提案させていただいております。気になる点がございましたら、何でもご相談ください。 |
価格 |
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サービスページ | https://funeral-kochi.dreamer-net.co.jp/jumokuso/ |
タイトル | 高知市で樹木葬をお考えならドリーマー高知葬祭へお任せください|高知市の葬儀社株式会社ドリーマー |
ディスクリプション | 高知市周辺で樹木葬についてご検討されている方はぜひ一度ドリーマーへご相談ください。高知市と南国市にある霊園の樹木葬をご紹介から販売までおこないます。ご希望にあわせて現地にて確認いただきながらご説明も無料でさせていただいております。少子化や継承権などでお墓にするか樹木葬にするかを検討されている方もぜひ一度ご相談ください。 |
株式会社セレモ
三重県内の12会館を展開して葬祭事業をおこなっている株式会社セレモでは、三重県志摩市の臨済宗寺院「霊松山 正傳寺」の敷地内に樹木葬墓地をオープンしています。
運営・管理は基本的に寺院でおこなっているようですので、セレモが担う役割としては募集や問い合わせ対応がメインと思われます。
同社では、ホームページの最上部に「樹木葬」の固定バナーを設置しており、積極的にアピールしている印象を受けました。
同社の樹木葬墓地は、最終登録者が納⾻されてから6年後に合祀墓に移動され、管理寺院によって永代供養されるようです。
ペットと一緒に眠ることもできる各区画の上には、名前が彫られた円形のプレートが設置されています。
サービス名称 | 伊勢志摩樹木葬 |
特徴 | ■跡継ぎがいなくても安⼼ 家族・個⼈でも利⽤できます
正傳寺 樹⽊葬は1名から最⼤4名まで納骨できるため、夫婦や家族など使⽤⽤途が選べます。 ■納⾻後7回忌まで安⼼管理・読経(最⼤4名まで) 納骨後は7回忌まで、お寺による管理を行うので安心です。 ■これまでの宗旨宗派⾃由 これまでの宗旨宗派は、問いません。どんな⽅でも、安⼼してご利⽤いただけます。 ■安⼼の永代管理 最終登録者の納⾻ 6年後に合祀墓に移動し、正傳寺が永代に渡り管理させていただきます。ご希望により、個別法要も承ります。 ■お墓のお引越し承ります 今あるお墓の移動や墓じまいも承っております。(別途)※お⾒積り無料 ■相談は何回でも無料 ご相談&お⾒積りは何度でも提案させていただいております。気になる点がございましたら、何でもご相談ください。 |
こんな方におすすめ |
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価格 |
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サービスページ | https://www.ceremohall.jp/jumokuso/ |
タイトル | 伊勢志摩樹木葬 | 伊勢・志摩の葬儀・家族葬・お葬式はセレモ |
ディスクリプション | セレモの樹⽊葬についてご紹介します。伊勢志摩の葬儀はセレモが承ります。ご葬儀の相談は24時間・年中無休でお受けしております。安心の葬儀プランを明瞭価格でご用意しています。事前相談からアフターサポートまで、費用を抑えて無駄のないプランをご提案。お気軽にお電話やメールでご相談下さい。 |
おわりに
本記事では、樹木葬の種類や納骨方法などについて解説するとともに、樹木葬を取り扱っている葬儀社様の事例を紹介しました。
今回紹介した9社では、それぞれに独自のサービスを提供して、同業他社との差別化を図っているのがお分かりいただけたかと存じます。
中でも特に目を引いたのは、葬儀と樹木葬をセットにしたパッケージプランの存在です。
葬儀から納骨までワンストップで任せられるので、納骨先が決まっていないご遺族様に安心感を与えられそうです。
実際のところ、ご遺族向けのアフターサービスとして、樹木葬を取り扱っている葬儀社様は多いものの、ホームページに詳細情報が掲載されていないケースがほとんどでした。
一方、今回紹介した9社では独立した樹木葬ページを設置するなど、ご遺族様に対してしっかりと働きかけている印象を受けます。
同じように樹木葬を取り扱っていても、どちらの訴求力が高いかは火を見るよりも明らかでしょう。
アフターサービスに力を入れる葬儀社様は増えつつあるものの、上記のような差が成否を分けるのかもしれません。