LINE(ライン)での訃報文とお悔やみ返信文例集│葬儀社様のホームページですぐに使えるテンプレート8例[友人編]
近年LINE(ライン)が普及し、友人・知人などとの連絡手段として利用されている方も多いでしょう。
しかし訃報を伝える際にLINEを利用するのは失礼にあたらないか、あるいは自分の友人からLINEで訃報が届いた場合は、そのままLINEでお悔みを伝えてもよいだろうかと不安に感じるかもしれません。
葬儀社様でも、こうした疑問に応える記事を自社ホームページに掲載しておけば、利用者の不安解消に役立つことと思われます。
さらに、すぐに使える文例を掲載しておけば、より親切な印象を与えられるのではないでしょうか。
そこで本記事では、故人様の友人に訃報をLINEで伝える際に注意する点や、自分の友人から訃報LINEを受け取った際に、どのように返信すればよいのかを例文とともに解説します。
訃報文とお悔やみ返信文のテンプレートも掲載していますので、事前相談会や参列者からの問い合わせの際などにも、お役立ていただければ幸いです。
もくじ
故人様の友人にLINEで訃報を伝えても問題はない?
身内に不幸があった場合、訃報を故人様の友人に伝えたいけれど、LINEで送ってもいいのだろうかと悩むこともあるかもしれません。
マナーの点でいうとLINEで訃報を伝えることは略式となりますが、訃報はなるべく早く伝えることが重要ですので、近年では失礼にはあたらないと考える方が多いようです。
故人様の友人同士でLINEグループを作成している場合は一斉送信ができますし、既読の確認ができるのも便利な点といえるでしょう。
ただし、送り先の方との関係性によっては、不穏当な振る舞いと受け取られる可能性もあるため、注意が必要です。
故人様の友人にLINEで訃報を伝える場合の注意点5つ
訃報を伝える手段として便利なLINEですが、注意しなければならない点もあります。
まず、故人様の友人にLINEで訃報を伝える場合をみていきましょう。
1.伝える相手を考える
故人様の友人にLINEで訃報を伝えたいとき、生前からLINEで連絡をとりあっていた友人であれば問題ないでしょう。
しかしご年配の方や、普段からLINEでのやりとりをしていない方に対して訃報をLINEで伝えた場合、失礼と感じる方もいらっしゃいます。
特に目上の方への訃報連絡ではLINEではなく、従来通り電話や文書を利用したほうが無難です。
2.なるべく早めに伝える
故人様の友人にLINEで訃報を伝える場合は、一般葬のケースでは通夜や葬儀の日時や場所が決まってから伝えるのが一般的です。
遠方に住まわれている方が葬儀に参列する場合、移動や宿泊の手配も必要となりますので、なるべく早めに伝えましょう。
3.LINEスタンプや絵文字は使わない
生前にLINEで連絡をとりあっていた故人様の友人でも、訃報を伝える際にはLINEスタンプや絵文字は使わない方がよいでしょう。
LINEスタンプや絵文字は、どうしても相手に軽い印象を与えてしまうため、訃報を伝える際の使用は相応しくありません。
4.簡潔な文章にする
LINEで訃報を伝える場合は、正しい情報を簡潔な文章にまとめなければなりません。
時候の挨拶なども必要なく、おもに次の項目を伝えるとよいでしょう。
- 故人様の名前
- 亡くなった日時
- 通夜、葬儀・告別式の日時と会場
- 葬儀形式(仏式・神式・キリスト教式、無宗教葬、1日葬など)
- 喪主の名前と故人様との続柄、連絡先
- 家族葬の場合はその旨
- 香典、供花、供物、弔電を辞退する場合はその旨
書面で訃報を伝える場合は、句読点を使用しないなどの決まりごとがありますが、LINEを利用する際はあまり気にしなくても問題ないとされています。
5.既読や返信の確認をする
訃報をLINEで送った場合は、既読になっているか、あるいは返信があったかを確認しましょう。
もし既読になっていなかったり返信がなかったりした場合、相手方にうまく伝わっていないことも考えられますので、電話などほかの連絡手段で確実に伝えることが大切です。
故人様の友人にLINEで伝える訃報文テンプレート3例
では実際に故人様の友人にLINEで伝える訃報の例文をご紹介します。
必要なところを変更すれば、そのまま使えるテンプレートになっていますので、お役立てください。
1.一般葬の場合
急なご連絡となり失礼いたします。
〇〇〇〇の長男(または長女など)、〇〇と申します。
父(または母など)、〇〇〇〇はかねてから入院加療中のところ、〇月〇日〇時〇分、享年〇〇歳にて永眠いたしました。
ここに生前のご厚誼に深謝いたしますとともに、謹んでご通知申し上げます。
なお、通夜ならびに葬儀・告別式は次の日程で執り行います。
- 通夜:〇月〇日(〇)〇〇時~
- 葬儀・告別式:〇月〇日(〇曜日)〇時~
- 葬儀場:〇〇会館 住所:〇〇市〇〇 〇〇-〇 電話:〇〇〇〇
- 葬儀形式:仏式 〇〇宗
- 喪主:〇〇 〇〇(長男)携帯:〇〇〇〇
2.一般葬で香典などを辞退する場合
お世話になっております
〇〇の長男(または長女など)〇〇です
突然のご連絡失礼いたします
かねてより病気療養中でした父(または母など)〇〇〇〇ですが 薬石効なく本日早朝に息を引き取りました
生前は多大なご厚情を賜り誠にありがとうございました
通夜ならびに葬儀・告別式は下記のとおり執り行います
- 通夜:〇月〇日(〇)〇〇時~
- 葬儀・告別式:〇月〇日(〇曜日)〇時~
- 葬儀場:〇〇会館 住所:〇〇市〇〇 〇〇-〇 電話:〇〇〇〇
- 葬儀形式:仏式 〇〇宗
- 喪主:〇〇 〇〇(長男)携帯:〇〇〇〇
なお誠に勝手ながら香典 供花 供物 弔電は辞退させていただきます
3.家族葬の場合
急なご連絡となり失礼いたします。
〇〇〇〇の長男(または長女など)、〇〇と申します。
父(または母など)、〇〇〇〇はかねてから入院加療中のところ、〇月〇日〇時〇分、享年〇〇歳にて永眠いたしました。
ここに生前のご厚誼に深謝いたしますとともに、謹んでご通知申し上げます。
なお、故人の遺志により通夜ならびに葬儀・告別式は近親者のみで執り行います。
つきましては、誠に勝手ながら香典、供花、供物、弔電は辞退させていただきます。
*家族葬の場合は、葬儀が済んだ後に伝えても差し支えないと思われます。その場合は「故人の遺志により、葬儀・告別式は近親者のみで執り行いました」と伝えてもよいでしょう。
訃報の返信をLINEで送信しても失礼に当たらない?
ここまでLINEで訃報を伝える場合についてご紹介しましたが、この章では自分の友人からLINEで訃報が届いた場合についてみていきましょう。
友人からの訃報LINEに返信するのは、LINEで訃報を伝える場合と同じく問題ありません。
送り手である友人も、普段からLINEで連絡をとりあっていたということで、LINEで訃報を伝えたのだと思われます。
とはいえ、LINEで訃報を伝える場合と同じく、気をつけるべき点を踏まえて哀悼の意を表すことが大切です。
友人からの訃報LINEに返信する場合の注意点6つ
1.忌み言葉は使わない
訃報LINEに返信する場合は、次のような忌み言葉は使用しないように気をつけましょう。
- 死を思い起こさせることばや数字:死ぬ、死去、4、9 など
- 不吉なことば:苦しみ、終わり など
- 不幸が続くという意味にとらえられることば:重ね重ね、くれぐれ など
- キリスト教式、神式の場合:往生、冥福、成仏、供養などの仏教用語
2.亡くなった理由を尋ねない
大切か家族を失った友人は、深い悲しみの中で懸命に葬儀の準備をおこなっていますので、亡くなった理由は詳しく尋ねるべきではありません。
友人から亡くなった理由を明かされている場合も、聞き手に徹するのがマナーです。
3.LINEスタンプや絵文字は使わない
普段から友人とのLINEで連絡をとりあっているときに、LINEスタンプや絵文字を使っていたとしても、訃報LINEに返信するときは使用しないほうがよいでしょう。
友人からの訃報LINEにスタンプや絵文字が使われていたとしても、心配をかけないように気を遣っていることも考えられますので、こちらからは使用しないのが礼儀です。
4.簡潔な文章にする
身内が亡くした友人は、通夜や葬儀の準備などで忙しいうえに、気落ちしているでしょうから、返信はなるべく短く簡潔な文章にまとめましょう。
返信文の最後に「返信は不要です」と書いておくと、友人も気を遣わずに済むと思われます。
5.なるべく早く返信する
友人は身内が亡くなって大変なときに訃報を伝えてくれたのですから、なるべく早く返信するようにしましょう。
葬儀の準備で忙しい中でも、訃報がしっかり伝わったどうかは気になるところですので、できるだけ早く安心させてあげてください
6.故人様に敬称を使う
弔事では故人様に使用する、下表のような敬称があります。
少し堅い印象があるので、友人であれば普段の敬称の方がよいケースもあるかもしれませんので、状況によって使い分けましょう。
友人との続柄 | 敬称 |
父親 | ご尊父様(ごそんぷさま) |
母親 | ご母堂様(ごぼどうさま) |
夫の父親 | お義父様 |
夫の母親 | お義母様 |
妻の父親 | ご岳父様(ごがくふさま) |
妻の母親 | ご岳母様(ごがくぼさま) |
友人からの訃報LINEへの返信文テンプレート5例
友人からの訃報LINEへの返信例文をご紹介します。
こちらも必要なところを変更すれば、そのまま使えるテンプレートになっていますので、お役立てください。
1.友人の親の場合
ご尊父様(ご母堂様)ご逝去との訃報に接し、信じられない思いです。
ご尊父様(ご母堂様)とは、[思い出があれば簡潔に記載]
心身ともに大変な時期かとは存じますが、どうか無理をなさらぬよう、お身体を労わってください。
私にできることがあれば、遠慮なくお知らせいただければと思います。
まずは、謹んでお悔やみ申し上げます。
2.友人の親の場合
ご尊父様(ご母堂様)ご逝去との訃報に接し、信じられない思いです。
ご尊父様(ご母堂様)とは、[思い出があれば簡潔に記載]
心身ともに大変な時期かとは存じますが、どうか無理をなさらぬよう、お身体を労わってください。
私にできることがあれば、遠慮なくお知らせいただければと思います。
まずは、謹んでお悔やみ申し上げます。
3.友人の配偶者の場合
友人の配偶者の場合
奥様(ご主人様)が入院されたと伺ってから心配しておりましたが、ご逝去との訃報に接し、信じられない思いです。
奥様(ご主人様)とは、[思い出があれば簡潔に記載]
心よりお悔やみ申し上げます。何かと大変な時期かと思いますが、お身体を大切になさってください。
私で力になれることがあれば、遠慮なくおっしゃっていただければと思います。
まずは、謹んでお悔やみ申し上げます。
4.友人の子どもの場合
ご子息様(お嬢様)ご逝去との訃報に接し、信じられない思いです。
最愛のご子息様(お嬢様)を失われたご心痛のほど、いかばかりかと拝察いたします。
どうかお気疲れなさいませんよう、ご自愛のほどお祈りいたします。
もし私に何かできることがあれば、遠慮なくお知らせいただければと思います。
まずは、謹んでお悔やみ申し上げます。
5.友人の兄弟姉妹の場合
お兄様(またはお姉様など)ご逝去との訃報に接し、驚いております。
お兄様(またはお姉様など)とは、[思い出があれば簡潔に記載]
ご心痛のほどいかばかりかと拝察いたします。
しばらくは大変な時期が続きますが、どうかお気疲れなさいませんよう、ご自愛のほどお祈りいたします。
私にできることがあれば、遠慮なくおっしゃってください。
略儀ながらまずはLINEにてお悔やみ申し上げます。
まとめ
この記事では、故人様の友人にLINEで訃報を伝える場合、および自分の友人から訃報LINEを受け取り返信する場合の注意点と例文をご紹介しました。
どちらもマナーに気をつけて、相手が気を遣わなくてもいいように配慮することが大切です。
LINEでの訃報や返信に悩まれた際には、記事中でご紹介した例文をぜひ参考にしていただければと思います。
葬儀社様におかれましても、ご遺族様がLINEで訃報を伝える場合や、お客様がLINEで訃報を受け取った際に、どのようにすればよいのかわからないというケースに接することもあるかと思います。
ぜひ本記事を参考に、アドバイスをしていただければ幸いです。